留学を考えている方が知っておくべき、留学生が持つ4つの強み
2014.7. 4 5645Views
留学をすると面接の際、必ず聞かれる質問『留学で得たものは何ですか?』
せっかく海外で貴重な経験をしてきても、それを伝えられなければ意味がありません。
今回は留学生の強みとして考えられる4つのポイントをご紹介します。
1.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力とは言語能力(英語力)捉えてしまう方がいるのですが、英語力がある人(英語を話せる人)は国内の大学生でも一定数いますので、これは留学生の強みにはなり得ません。
では留学生の強みであるコミュニケーション能力とはなんでしょうか?
コミュニケーション能力とは"相手に伝えたいことを適切に伝える"能力です。
つまり、日本には日本人の、アメリカにはアメリカ人のコミュニケーション方法があり、もしアメリカ人とコミュニケーションを取ろうと思ったら、アメリカ流のコミュニケーションを取らなければいけません。
例えば、英語の話せる日本人が国際会議や国際交渉の場で、沈黙してしまって意見を言わなかったり、相手から何を考えているのか分からないと誤解を受けるのは、英語力の問題ではなく、コミュニケーション能力に問題があると言えます。
つまり、日本流のコミュニケーションである遠回りに言いたいことを伝えようとしてしまっているということです。
海外でコミュニケーションを取ろうとすると、英語力だけではなくて、よりストレートな物言いをしなければ相手に伝わりません。
これが海外で実際に生活をして、コミュニケーションをとってきた留学生が持つ強みとなるのです。
これは日本の就活現場を見れば分かりやすいです。
日本語を喋ることができる日本人を採用するのに、多くの企業がコミュニケーション能力を重要項目に挙げている所を見ると、言語能力はコミュニケーション能力とは異なるものであるという証明です。
2.精神的強さ
海外の大学は勉強が大変なことで有名です。
これは6年以内に卒業できる人が約50%という数字からも分かります。
アメリカの場合は4年以内に卒業することは稀で、多くの学生が高い学費を賄うためや専門性を磨くために休学して働くことが一般的です。
また留学生は英語で授業を受けるので、英語を母国語とする人より多くの努力が必要になります。
例えば、毎週教科書を100ページ読んで、それに関してリサーチペーパー(日本における論文のようなもの)を書くような授業もあります。
これを乗り越えてきた留学生は精神的にタフであると言えるでしょう
3.国際的視野
日本人の多くは英語圏の国(アメリカ、イギリス、オーストラリアなど)に留学します。
これらの国は日本人だけではなく、様々な国から多くの留学生がやってくるので、彼らとの交流を通して様々な価値観を学び、視野を広く持つことが可能です。
例えば、海外で生活をして最も感じるのは日本の治安の良さとサービス業におけるレベルの高さです。
夜中に最寄りの駅から家まで歩いて帰れる国は世界でも限られていますし、日本のサービス業における接客は海外では体験できないものです。
4.問題解決能力
慣れない地で生活をすると、様々な問題に直面します(法律的なものやカルチャーショックなど)。
その際、自分で解決法を探り行動し解決するしかないので、そのような経験を繰り返すことは問題解決能力を伸ばします。
例えば、筆者はカリフォルニア州からミネソタ州にある大学へ編入したのですが、運転免許を作り直さなければいけなかったり、メガバンクのATMが州内に1つもなく、地方銀行を新たに開設しなければいけなくなりました。
こういった予期しない問題に直面し、それを自分で解決していく能力は慣れない土地で生活している留学生ならではの強みと言えます。
さいごに
どうだったでしょうか?
現在日本の学生の内向き志向が叫ばれて久しいので、これらの留学生特有の強みは就活で大きな武器になるかもしれませんね。
(ライター:Yuki)