「エントリーシートを寝かせる、読み上げる」劇的に就活が変わる地味な方法

2014.3.10  221Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。

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締め切りだけを考えてエントリーシートを書いてはいけない


ここ数週間、就活、キャリア関連の講演が続いていました。
久々にコテコテの就活対策講座も担当しましたよ。

その際、ついテンションが高くなり「今日、来てくれたみんなは、特別にエントリーシートの添削を無料でするから、ぜひメールをください」と発言してしまいました。
いや、80名くらい参加者がいたのですけど、メールをくれたのは4名だったのですけどね。
うち2名は就活相談、エントリーシートの添削希望者は2名でした。
他にもセミナー終了後の質疑応答タイムに、エントリーシートを持ってきていて、その場で添削をお願いしてくる人もいます。

さすがに、3月なので皆さん、エントリーシートもこなれてきていますが、率直に、もう一工夫足りないと感じました。
文章は、一度書いてから始まるわけです。
いや、このコラムや、ブログのように、その時、その時に思いついたことを書きつづるスタイルの文章もあるわけですが、なんせ、エントリーシートですからね。

言うまでもなく、エントリーシートは大事なのですよ。
これが一次選考を兼ねているケースは多いですし、面接の時もエントリーシートをもとに質問しますよね。
そして、エントリーシートって、実は採用シーズン終了後の経営者への報告会や、配属先を決める時にも使われるのですよ。
皆さんは、ついつい締め切りのことが気になりますよね。
わかります。ただ、締め切りなんてものはエントリーシートにとっては実は始まりにすぎないのです。
提出した後の方が長く使われるわけで。

だから、大学のレポートのように、締め切り前にバタバタするのは避けたいですねえ。

エントリーシートは余裕を持って書き上げ、寝かせてみる


そのエントリーシートのコツですが...。
締め切りが連鎖する中、石を投げられそうですが、早めに書いて寝かせる。まずはこれですね。

就活中は、日々考えが変化します。
また、エントリーシートを書こうとしたところで、いきなりすべてを出し切ることができるわけではありません。
早めに書き上げて、いったん置いておく。
あるいは、信頼できる人に読んでもらうと良いでしょう。
誤字脱字から、書くべき内容まで、きっと進化があることでしょう。

効果的なのに、意外に取り組まれていないのは、音読することです。
声に出して読み上げてみる、と。
すると、しっくり来ない部分が必ずあるはずです。
明らかに読みづらいということに気づくかもしれません。

というわけで、締め切りが連鎖し、忙しいかと思いますが、ぜひ、ここは丁寧に行きましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。