なぜ、最終面接までは行けるのに内定が出ないのか?

2013.9. 6  6046Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。

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未内定者たちの半数は最終面接に行っていた?


ふくいジョブカフェで講演してきました。
県内就職を目指す未内定者向けのイベントです。実に久々に就活対策講座の講師をしました。

参加者のほぼ全員が福井県出身。通っている大学は県内と県外(京都など関西圏が中心)で半々でした。
沢山の参加申し込みを頂き、申込者が53名になった段階で応募締め切りとなったのですが、当日参加者は31名。内々定が出て不参加ならいいのですが・・・。

まあ、でもこうなりますね、未内定者向けイベントは。
ここ数年、未内定者、未就労者の就職支援セミナーの講師をしてきましたが、皆、当日来ないのですよ。
内々定が出ていないのに、実際は動いていない。
まあ、それでも申し込むだけマシです。
このように、官庁や自治体、もちろん大学の就職課が未内定者向けの支援企画を実施するのですが、未内定者は動かない方も多いわけです。
まあ、だから内々定が出ないわけですが。

もうひとつの驚きは、ほぼ全員が面接には進んだことがあることでした。
さらには、参加者の約半数は最終面接に進んでいました。
会場からもこんな質問が出ました。

「なぜ、最終面接で落ちてしまうのでしょう?」

こんな質問も出ました。この件について考えてみましょう。

最終面接だけは、何が起こるかわからない


あれは2010年卒の頃でしょうか。
ちょうどリーマン・ショックの後で、求人状況も悪化し、選考基準も厳選傾向になった頃でした。

では、なぜ落ちてしまうのか?
・・・理由を書こうと思ったら、過去に書いていました。

なぜか最終面接で落ちてしまう人の7つの理由

2年前の記事ですが、基本は変わっていません。
ここでは基本的な考え方をお伝えすることにしましょう。

改めて言わせて頂くと、受験と就活は、違うのですよね。
最終的には、「これから、組織に必要かどうか」で判断されます。
いくら優秀でも、全体のバランスを考えてNGということも。


また、最終面接まで進むのはいいですけど、実は評価は決して高いわけではなくて、分からないから残している、可もなく不可もないから残っているということもあるのですね・・・。

先ほどの記事にあるような7項目を意識し、ある意味、割り切ることが必要ですね。

最終面接までいったということは、基本的な能力・資質がまったく足りないというわけではないでしょう。
最後は相性と、あと一歩の熱意が必要だったりします。
なぜ、落ちてしまったのかは太く短く振り返るとして、自分の可能性にかけてくれる企業を探しましょう。

求人は明確に回復傾向です。人材を獲得できなくて困っている企業も目立ってきました。
就活はまだまだこれからです。応援しております。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。