夏休み、楽しんでる?もう一度、読書感想文を書いてみる

2012.8.24  832Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。




夏休みは折り返し地点 計画に比べてどうなのか?






大学生の皆さんは夏休みです。
しかも、そろそろ折り返し地点ですね。
早い大学では、もうすぐ後期が始まります。


大学院生であり、大学講師の私も夏休み中です。
おかげ様で、いつもよりスケジュールを入れてはいないものの、とはいえ、執筆活動や打ち合わせでバタバタしています。


執筆活動は...。単著が1冊、私の手を離れ、共著も原稿をいったん書き終わりました。
これから単著2冊(この秋刊行)、来年1月刊の共著を書き始めます。


物書き、大学講師の仕事をしながら、大学院生(しかも夜間コースではなく、昼間)という、チャレンジングな両立を経験しました。
正直、きつかったです。


なんとかできましたが、研究がおろそかになったり、書籍の執筆が遅れたりでご迷惑をおかけしました。


今後は、書籍の執筆は夏休みと春休みに集中して行うことに決めました。
遅れている研究と執筆を挽回中です。
意外に時間がないですが、海にもライブにも行くことができ、楽しんでいます。
ビールが美味しすぎて、ややリバウンド中ですが。


さて、皆さんの夏休みはいかがでしょうか?
もろもろ計画どおり進んでいますでしょうか?


まぁ、計画に縛られすぎるのもよくないのですが、せっかくの夏休み、今しかできないことを精一杯やりましょう。




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夏休みと言えば、読書感想文だったけど...






ところで、夏休みといえば...。
小中高時代は、宿題がありましたよね。
課題となっている問題を解く、絵日記を書く、読書感想文を書く、工作をする...。
色々ありましたね。


今日はその中でも読書感想文の思い出を語らせて頂きましょう。
それこそ、課題図書が出されたり、これにあわせて、「新潮夏の100冊」など書店でも盛り上がりを見せたり。
でも、今思うと、小中高時代の読書感想文って、相当行儀がいい、正論だらけでしたよね。
なんでこう、みんな、聖人君子ぶっていたのか、と。


まあ、高校をすぎたあたりから、世の中は正論だけで動いているわけではないことに気づきます。
本にしろ、映画にしろ、10代の頃までに見ていたものを今、鑑賞しなおすと、解釈が変わることでしょう。


それこそ、やや乱暴な意見ですが...。
例えば、美談、悲しい話として伝えられている『マッチ売りの少女』ですが...。
中年になって振り返ってみると、


「どうしてもっと高収入バイトをしなかったのか?」
「売る努力をしなかったのか?」
「なぜ、ハローワークに行かなかったのか?」
「死なないための一工夫ができなかったのか?」


など、色々考えてしまうわけです。


ちなみに、私なら、路上でB2Cの営業をするなどせず、法人顧客を開拓し、飲食店などに納品できるよう交渉しますね。
あるいは、自分をアイドル化させて、マッチの付加価値を上げますね。パッケージに一工夫するかもです。


生活費を切り詰めるために、閉店前のスーパーに行って、廃棄になる前の安くなった弁当を買いますよ。
あ、学生さんでよく「コンビニ弁当で食いつないでる」と貧乏アピールをする人がいますが、コンビニよりスーパーの方がコスパ高いですよ。
覚えておきましょう。


このように、大人視点、ビジネス視点で考えてみると、見る目が変わりますね。


最後はやや雑談になってしまいましたが、夏休み、最後まで楽しみましょう。
3年生の皆さんはまだ就活を頑張らなくてもいいですが、今からビジネス視点で社会を見るクセをつけてみましょう。


先ほどお伝えしたように、昔、読書感想文で読んだ作品をビジネス視点、大人視点で読み返してみるのも1つの手ですよ!


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。