内々定が出たアナタがするべきこと

2012.4.27  11605Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。




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内々定ラッシュなのだけど




まだ内々定が出ていない方も多数いらっしゃる中、なんなのですが...。


「内々定出ました」という報告をよく頂きます。
4月1日以降、大手企業を中心にすごい勢いで内々定が出ましたね。


採用担当者時代からこだわっていることなのですが、私が学生の内々定に関して「おめでとう」とは絶対に言わないことにしています。
内々定は学生と企業が互いに決めることですから、別に偉いことではないと考えるからです。
その企業に入ったからといって幸せが保証されるわけではありませんしね。


思えば、私が社会人になった頃は、山一證券や拓銀の経営破綻がありました。
同級生で、これらの企業に行った人がいましたよ。
ちなみに、ある友人は山一證券に新卒で入った後、スポーツ新聞の記者になり、競馬担当になりました。
「人生、ギャンブル男だな...」と呼ばれています。


とはいえ、就活を終えてほっと一息でしょう。
中には、かなり前からの準備をしていた人、就職留年をして本当に苦労した人もいることでしょう。
おつかれ様でした...。






いま、アナタがやるべきことは?




昔からよく聞かれることは、「内々定が出た後、学生生活のうちに何をするべきですか?」ということです。


月並みですが、「学生でしかできないことに没頭してください」という返事になります、おっさん臭いですが。


いや、本当に、学生でしかできないことってあるんですよ。
特に海外旅行ですかね。
もっとも、会社に入ってからも長期休暇制度などもあるわけですし、転職する際などにはゆっくり休むことはできるわけですが。
自分の好きなことに没頭するのもよいでしょう。


「学生時代に力を入れたこと」を就活では何度も聞かれるわけですが、むしろこれからそれをもう1つ、2つ成し遂げるくらいの勢いでいくといいでしょう。
卒論がある人は、これに魂かけましょう。


今すぐやって欲しいこと、絶対にやめて欲しいことをお伝えします。


今すぐやることは、お世話になった先輩に挨拶をすることです。
メールでも構いません。内定報告をしましょう。
さらに踏み込んだアドバイスを貰えることもあるでしょう。


絶対にやめたほうがいいのは、「勘違い野郎」になることです。
内々定が出た人は内定先の企業でも、大学でも、家庭でもチヤホヤされます。
仲間や後輩からも「すごい、すごい」と言われます。
居心地のよい世界でチヤホヤされ、自分がさも偉くなったように勘違いする人がいるのですよね...。
そして、そういう人ほど、入社時にギャップに悩んだりします。


謙虚でいきましょう。




さあ、大学生活も残すところ1年弱。楽しくいきましょう。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。