「その企業イメージ、いつのものですか?」企業の今を直視しよう

2012.2.29  1061Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。
 

「昔はよかった」ではダメなのだけど




リクルート時代の後輩と飲みました。
エネルギー系のベンチャー企業に転職するとのこと。
熱い志を持っていました。


リクルートグループとトヨタ自動車の合弁会社立ち上げに名古屋に行っていた頃に、本隊の方に配属された新人だったのです。
勤務する拠点は少し離れていたのですが、すぐに仲良くなり、週末は毎週のように飲み歩いたり、ドライブに出かけたりしたものでした。
二人とも若く、よく働き、よく遊んでいました。
人生ではその場面、場面でしかできない生き方はありますね。


彼と初めてあった2003年と今とでは、世の中も、そしてリクルートも変化しているわけです。
1兆円企業になり、海外展開も強化。
今年はついに分社化に踏み切ります。


その過程で戦略も人も組織も変わりました。
彼の話によると、営業のやり方も効率化が進んでいるとのこと。
別に悪い話ではないですが、どんどん進化、変化するわけです。
仕事の進め方ややりがいも、企業の置かれている時期によって変わるわけですね。




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歴史を意識した企業選び 今とこれからをちゃんと見よう




企業を選ぶ際に気をつけたいのは、過去のイメージにとらわれないことです。
企業は生き物です。
常に進化、変化しています。
事業分野も劇的に変化していきますし、当然、仕事の進め方も変わります。


特にリクルートのような変化の激しい企業はそうでしょう。
ウェブ系企業もそうですね。
気をつけないと以前の企業イメージに引っ張られてしまい、選考を受ける際も話がすべりまくり。
入社してからもギャップが大きく悩むこともあることでしょう。


企業の今とこれからを直視したいですね。


そのためには、直近の各種記事を調べること、IRレポート、CSRレポートなどを見ること、何より人事以外の社員に話を聞くことなどがポイントですね。


<参考記事>
企業理解にも役立つ!日本の首相と、会社の歴代社長を調べてみよう


これから伸びる業界とは?会社に期待しすぎないという覚悟


もっとも、企業説明会などで紹介される新規事業や新制度は立ち上がったばかりで今後どうなるか分からないことも。
これも覚えておきましょう。


現在、過去、未来という歴史を意識するとより深い企業選びができます。意識しましょうね。




執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。