「RT希望」「いいね!を押してください」はNG!21歳からの書く技術、シンプルな方程式
2011.10. 6 1947Views
こんにちは。常見陽平です。
もういい加減にしてほしい「RT希望」「いいね!をお願いします」
よく、個人ブログやTwitterで書いていることなのですが...。
私、「RT希望」とか「拡散希望」というツイートが嫌いなんです。
「いいね!」をお願いしますもそうですね。
いや、気持ちは分かります。
それこそ、そのツイートに載っているリンク先にあるイベントに来て欲しい、
エントリーを読んでもらいたいという気持ちでいっぱいなのでしょう。
善意からの行動だとは思います。
でもですね、これって相手の立場だとか気持ちを考えない、気持ち悪い、傲慢なコミュニケーションだと思うのですよね。
これを煽る意識の高い学生wwwや学生団体リーダーは、
RTや拡散をしてくれる人の気持ちを考えているのでしょうかね?
さらに、そんなツイートを見た人が、
「RTしないと、嫌われるかもしれないなぁ」
「いいねを押さないとまずいかなぁ」
なんていう気持ちになっていたら最悪ですね。
数年前に問題になったmixi疲れ、つまり足跡を残したのにコメントしないで帰るのはマズいという状態と同じような現象が起こっていると思います。
まあ、みんな「RT希望」や「拡散希望」「いいねをお願いします!」と煽るのは、
コミュニケーションの閾値が低下しているからであり、
そこで「しなくちゃ...」と思うのはコミュニケーション圧力が高まっているからなのでしょうねぇ。
お願いしなくても、相手が気持ちよく動けるように考える
そんな傲慢で失礼なお願いをしなくても、相手が気持ちよく動いてくれるように発信する。
これが大事ですね。
発信の基本は、「誰が」「誰に」「何を」「どう」という風に分解されます。
■誰が:
自分とは何ものなのかを考えましょう。
自分だから言えること、期待されていることなどは何でしょうか?
■誰に:
どんな人にアクションしてもらいたいですか?
これを掘り下げて考えてもらいたいです。
「都内の3年生」なんてくくりは甘いです。
具体的に「同じ大学の経済学部3年の神田さん」というレベルで考えぬいて、イメージするのです。
その人に語りかけるつもりで書きましょう。
「しぼりすぎじゃないか?」と思うかもしれませんが、
ターゲットとマーケットは違うのですよねぇ。
■何を:
最も大事な要素の一つです。
伝えたいことは何なのか?ターゲットとする人に響く要素は何なのか?
これについて考えぬきましょう。
■どう:
どう表現すると伝わるでしょうか?
どういう手段が最適でしょうか?
これも考えぬきたいところです。
特に、相手の立場に立って考える。
このスタンスは、21歳以降に就活においても、仕事においても期待されることです。
ひとりよがりの発信に意味はありません。
何より、相手のお役に立とうとすること。
このスタンスを大切にしてくださいね。
さぁ、さっそくこの4つの要素を意識した発信を試してみてくださいね。
執筆者プロフィール
常見陽平@yoheitsunemi
評論家北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。