「面接でついたウソ」と、彼氏の浮気は簡単に見破れる!?

2011.5.26  3988Views

こんにちは、常見陽平です。
私は京成線で通勤しています。


車内でよく探偵事務所の交通広告を見かけています。
「浮気の問題などを解決します」などのうたい文句が並んでいます。
旦那や彼氏の浮気で悩んでいる女性がこんなにいるのかと驚いたりします。
浮気を見破る方法は様々ですが、最近の意外な盲点は携帯やPCの予測変換だとか。
彼氏が携帯を使っているときに、予測変換に他の女性の名前、
知らないお店やホテルの名前が出てきて、これがキッカケでバレることも。


携帯の着信履歴、メールの履歴のチェックも王道ですが、
これはパスワードでブロックされますからね...。


他、最近では、ソーシャルメディアのタイムラインでバレてしまうこともあるようです。




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盛った内容は問い詰めると見破れる






一番、良い方法は優しく問い詰めることです。


そして、これは面接でウソを見破る方法と極めて似ています。
面接の質問は「事実」に関することと、「思考・志向」に関することの大きく2つに分けられます。


そして、「事実」に関することこそ、ウソをつくとバレるものです。
「事実」に関する質問については、面接官はひたすら確認する質問を行い、
「何」を「どう」やったのかを確認します。


もし、ウソをついていた場合は、眼の向きやしぐさなどに変化が見られます。


さらに、事実に関するウソをつくと、ストレスがかかり、ウソがつききれなくなります。
気づけば、しどろもどろになっていることも。


実際、大学時代はサークルなどに入っていなかったのに、
面接で「バスケットボールのサークルに入っていたとウソつきました」という
学生と会ったことがあります。
彼を軽く叱ったのですが、おそらくウソは付ききれなかったことでしょう。


なぜなら、追加の質問をすることによって、
ウソが付ききれなくなるからです。
例えばこういうことです。


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面接官 「学生時代に力を入れたことは何ですか?」
学生 「バスケットボールのサークルに入っていました」(ウソ)


面接官 「そのサークルは何人くらいだったのですか?」
学生 「10人くらいです」
(ここはかなり考えないとのちの整合性に影響する。
普通の学生はサラリといえるはずの人数につまることで、怪しまれる)


面接官 「練習は週何回やっていたのですか?」
学生 「3回です」(アルバイトなどとの整合性でバレることも)
面接官 「サークルの皆さんは、あなたのことをどう思っていたと思います?」
(他者からの視線質問はよくある)
学生 「みんなのまとめ役だと言われていまいた」
(このあたりからかなり厳しくなってくる)


面接官 「それが発揮されたエピソードを教えてください」
学生 「練習のときに、揉め事が起こり、その際にコミュニケーションをとって解決しました」
(何言っているのかわからない)


面接官 「そのとき、助けてくれたメンバーはどんな人です?」
学生 「えーと・・・」
(かなり厳しい・・・聞くほうは当たり前のことを聞いているのに何だということになる)


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浮気を確認する際も同じで、明るく5W2Hの質問をしていくと、バレてしまうというわけです。
ウソはバレるというわけですね。






面接で一番大事にされること








ところで・・・ウソをついていようといまいと、
面接で問われるのは「何」をやったかよりも「どう」やったかです。


今週は2度、模擬面接をしましたが、ウソをついているわけではないのに、
「どう」取り組んだかを語れる学生があまりおらず、まるで説得力がないと感じました。


あなたは「どう」取り組んだのか。
今一度整理してみましょう。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。