「なぜ、選考を通ったのか?」を検証する3つの方法

2011.5.12  4848Views

こんにちは、常見陽平です。


 「なぜ、あの面接は通っていたんだろう?」
 「あれだけ自分を出せたのに、なぜ落ちてしまったんだろう?」


面接の結果について、こんなことを感じたことはないでしょうか?
私も、新卒の時はもちろん、中途の面接でもよくありました。


まぁ、前者については、学生は将来のお客様なので、
感情的なしこりを残さないために「落とす学生ほど、じっくり話してもらう」
というのは採用担当者の常套手段なのですが。


特に、「なぜ通ったのか?」を検証する方法を3つご紹介しましょう。




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1.面接を書き起こしてみる






やや手間がかかりますが、面接を振り返り「面接官の言動」「自分の言動」を書きだしてみましょう。


さらに、「言動の意図」というフィールドをつくり、それぞれの発言の意図を振り返ります。
例えば、こんな感じです。



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これは、実はリクルート時代にトップ営業マンだった先輩から教えてもらったトレーニング方法です。


営業においても、適切なコミュニケーションが出来ているかどうか、
特に相手の聞きたいこと、解決したい課題に答えられているかどうかは大事なポイントです。


できれば他の人にも見てもらうといいでしょう。






2.改めて求める人物像を読み返してみる








この企業が掲げる求める人物像の解説を読み返してみましょう。


ただ、これは表向きに出しているものであり、各社とも似通っていることも。


これからどんな人材が必要か、いまはどんな人材が活躍しているのか、
自分との共通点、相違点を考えてみましょう。






3.どんな人が通っているのかを調べてみる






これはやや難易度が高いです。
待合室などで会う、選考に残っている人や、ネット上で選考に残っている人などがいたら、
その共通点、相違点を考えてみましょう。


もちろん、採用方針や人数によっては、粒ぞろいではなく、
粒違いの、多様性のある採用をしているかと思います。


ただ、根っこにある共通点は何かあるはず。考えてみましょう。






さいごに






特に、言動の振り返りによって、
自分の隠れた評価ポイントに気づくかもしれません。


やや手間がかかりますが、特に意外な結果だった選考について振り返ってみてはいかがでしょうか。




執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。