知っておこう!就活難民にならないための7大理論

2010.12. 9  4407Views

こんにちは、常見陽平です。

先日の大学生協主催の合同企業説明会で「就活難民にならないための7大理論」を発表しました。
就活難民とは、なかなか内定に至らず、就活が長期化している状態にあることを言います。

これまで、私が著書や講演で伝えてきたことを凝縮した内容です。さっそくご紹介しましょう。


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1.「仕事プレイ」の基礎理論


 
仕事とは価値の創出と、提供であり、それにより対価を得る行為です。

あなたはどんな価値を創造したいですか?

お給料がもらえるのは、価値を創出するからです。
そして、顧客がお金を払ってでも得たいと思う価値を創造するのは苦行プレイそのものです。

この前提をまず理解しましょう。



2.気持ちいい会社理論


 
就活では、「いい会社」という言葉が一人歩きします。
いったい、いい会社とは何でしょう?

株主、従業員、顧客、経営者、社会...。
それぞれにとっていい会社は違います。
自分のライフステージによっても違います。

一人ひとり、「いい会社」は違うのです。
まず、その前提を理解しましょう。

そして、新卒の就活で選ぶべき会社は「気持ちいい会社」です。
もし、同じ会社で長く勤めたいと思うなら、「肌」や「空気」が合う会社。
つまり、組織風土が合う会社を選んでください。

皆さんのサークルにしろ、バイト先にしろ、気持ちいい組織は、きっと「肌」や「空気」が合うはずです。
できるだけ多く、その会社の社員に会って、また会社見学もして、確かめましょう。

逆に、いくつかの会社を渡り歩きたいのなら、20代のうちに最大限に成長できる会社を選びましょう。
別に研修が充実している会社ではありません。若いうちから本気で仕事を任せる会社です。



3.「出来る奴・化ける奴」理論


 
企業が求める人材とは、出来る奴(出来そうな奴)、化けそうな奴です。
それを確かめるために、過去の事実から物事に取り組む姿勢を判断したり、その場で考えさせたりするわけです。

自分だったらどんな人を採りたいか?

そう考えるとよいでしょう。

では、相手にとって自分を採用するべき説得材料とは何か?
過去の事実を棚卸ししつつ、考えてみましょう。



4.自分の言葉理論


 
昔も今も、採用するべき人材のポイントは「自分の言葉で自分を語れるかどうか?」です。

自分の言葉で語るためには、相手のことと自分のことを調べた上で、自分をさらけ出す勇気を持つことが大切です。
自分の言葉で語れる人は信頼できます。



5.ジャンプ的成長理論


 
ホップ・ステップ・ジャンプでいきましょう。
そして、週刊少年ジャンプのキャラのように、際限ない成長を目指しましょう。

人はきっと変身できます。
自分の可能性に蓋をしないように。



6.強敵(とも)理論


 
すごいライバルがいれば、刺激と安らぎがあり、頑張れるものです。
他大学の就活仲間をたくさん作りましょう。

就活は1人でやってはいけません。
みんなでやるのです。
濃い情報が手に入ります。
元気が出ます。
そして、就活ブルーにもなりにくいわけです。



7.未来予想図理論



強い未来予想図があればがんばれます。
今の自分にとらわれてはいけません。
未来の自分にかけるのです。

社会、企業、自分のあるべき姿を考えましょう。



最後に



より詳しく聞きたい項目がありましたら、
お問い合わせ窓口(event@qol-inc.com)からリクエストもよろしくお願いします。

では!


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。