<就活番外編>転職は人生のチューニング

2010.7.20  625Views

こんにちは、常見陽平です。

「常見さんは2回も転職に成功していてすごいですね。その秘訣を教えてください」

学生さんから突然、こんな質問を受けて戸惑うことがあります。
就職ですら想像がつかないのですから、転職など未知の世界なのでしょう。

「嫌だったから辞めたのですか?」
「転職できたなんてすごい!」
などの声も頂きます。


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転職、その実際とは...?


 
実際はどうでしょう。

20代前半の頃は「嫌だから転職したい」と思ったことは正直あります。
ただ、2回の転職は本当に自然な変化でした。

やりたいことがたまたま組織の外にあった、
やりたいことの大きさが会社の枠を超えてしまった、
この人たちと働きたいと思った、
可能性にかけてみたいと思った・・・。

こんなに感覚的に決めていいのか?と思うかもしれませんが、私はそう決断しました。
自分では気づかないうちに経験がたまり、いつかそれが評価されるようになっていたことも。



転職は人生のチューニング


 
そして、別に転職で全てが劇的に好転するわけではありません。

漫画『エンゼルバンク』の名セリフですが、「転職は人生のチューニング」です。
RPGで戦闘力を設定するように、どんな環境で働きたいか、どんな仕事をしたいか、待遇は...など、諸々のバランスを調整することだと思っています。

まずは、目の前のことに取り組みつつ、節目でチューニングを考えることですね。

ちなみに、『エンゼルバンク』は眼から鱗の、仕事の真実が詰まっています。
ぜひ、夏休みに全巻読んでみてください。8巻には私も出ています。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。