「当社でやりたいことは何ですか?」の質問対策に!4つのセルフツッコミで制すポイント
エントリーシート(ES)や面接での定番質問、「当社でやりたいことは何ですか」。
答えを考えるときに悩む人も多いのでは。
そんなときに実践したいのが、自分の答えに自分でツッコミを入れる『セルフツッコミ』
人事部や面接官になった気分でセルフツッコミを入れてみましょう!
1.「具体的に何がしたいの?」
「世界中の人を食を通して笑顔にする」などは聞こえは良いですが、具体的に何がしたいのか見えてきません。
ESではキャッチコピーのようなものを太字で書き、その後に具体的な細かい説明を入れれば良いでしょう。
具体的に入社何年目にどのようなことをしているのかを理解していると答えやすいです。
筆者もこの質問に対し「1年後、5年後、10年後」という段階ごとに、どのような技術や資格を身につけ、どのような地位にいるかなどを細かく想定して答えました。
そして、ある程度の熱意は必要ではありますが、「絶対この仕事じゃなきゃやりたくない!」という頑な態度は好ましくないです。
「じゃあこの仕事ができなかったらウチで働きたくないの?」と聞かれることもあるからです。
そこまで強いこだわりがなければ、「この仕事に興味があるが、他の仕事も経験してみたい」くらいの柔軟な態度で臨むのも良いですね。
2.「なんでウチの会社でやりたいの?他の会社でもいいのでは?」
その企業の規模や戦略、企業理念、ビジョン、社風、OB・OG訪問等から考えたその企業でしか成し得ないことを考えましょう。
その為には志望する企業だけではなく、同業他社への研究も必要になってきます。
●参考記事:面接でよくある「なぜうちじゃなきゃダメなの?」という質問に答えるための思考3つのステップ
また、同様に「どうしてその職種なの?」「総合職(一般職)じゃないといけない理由は?」も併せて考えてみてください。
筆者は憧れの鉄道会社に総合職と運輸職(いわゆる鉄道の運転手)を併願してしまいました。
その面接において、「総合職と運輸職全然やる内容違うけどなんで併願しているの?」という質問に対して、うまく答えることはできませんでした。
「とにかくどんな職種でも入りたい」という薄っぺらい動機しかなかったからです。
職種を選ぶ際にも慎重になってください。
3.「ボランティアがしたいならNPOにでも就職すれば?」
「人の役に立ちたい!」
これもまた良く耳にする回答です。
しかし、実際には世の中の大半の仕事は人の役に立つものですし、
人の役に立つものを提供できても利益を生み出さなければ企業は生き残っていくことはできません。
また、CSR(企業の社会的責任)は、あくまでその企業のメインの経済活動ではなく、「企業のイメージアップ」戦略の一つだと捉えて良いでしょう。
ただし、公務員やNPO団体等を始めとする公共性・非営利性の高い所であれば、「利潤追求よりも人の役に立つことがしたい」という回答はある程度有効です。
4.「その仕事ってあなたじゃなければできないの?」
「当社で何をしたいのか」は同時に「あなたの強みを仕事でどう活かすのか?」つまり、自己PRの応用編でもあります。
大学で勉強してきた法律の知識を活かしたい。
サークルの渉外担当で培った交渉力を活かしてナンバーワン営業マンになりたい。
接客業のアルバイトで身に付けたおもてなしマインドを発揮して、貴社のサービス向上、ひいては「観光立国日本」に貢献したい。
...など、慣れないこと・向いていないことが仕事の場になったらいきなりできる、ということはありません。
ですから、理系の方が文系に多い営業職や事務職を志望すると、「技術職や研究職じゃないの?大学院には進まないの?」といった質問をされてしまうことが多々あります。
あなたなりの経験や感じてきたことから、「仕事でしたいこと」の根っこの部分を伝えましょう。
さいごに
どんなに企業研究をしても、やはり企業で働くことは未知の世界。
行き詰まった時は次の記事を参考にしてください。
「入社後にしたいこと」にも通じるヒントが満載です。
●参考記事
・「入社したい会社なのに...」なぜか志望動機が思いつかない2つの理由
・「当社に入社してやりたいことは何ですか?」面接でよくある質問を制するポイント
・「当社で何をやりたいですか?」と聞かれた時に気をつけたい2つのポイント
また、「当社でやりたいこと」の質問は、就活の選考の時だけに利用される質問ではありません。
入社後の配属にも大きく関わります。
●参考記事:希望通りの配属を実現するための技ってあるの?
どうぞこのことを忘れずに、じっくり考えて答えてくださいね。
(ライター:ゆい)