ゆるい就職「週休4日で月収15万円」のメリット・デメリット
2015.11. 4 863Views
「週休4日で月収15万円」というキャッチフレーズに聞き覚えは無いでしょうか?これはとある人材派遣会社が2014年に提案した「ゆるい就職」という試みのキャッチコピーです。
「週休4日で月15万円」の派遣社員や契約社員の仕事を紹介する試みを発表したところ、高学歴や大企業出身者の応募がたくさんあったことから話題になりました。
今回は「ゆるい就職」を選択するメリット、デメリットをお伝えします。
1.メリット「やりたいことのできる時間が持てる」
「ゆるい就職」の最も魅力的なのは、なんといっても自由な時間を多く持てることです。週休2日ではできないこと、例えば資格をとる、自分のビジネスを立ち上げる、いろんなことにチャレンジする、そうしたことに時間を使うことができます。
従来であれば「仕事」と「やりたいこと」のどちらか一方しか選択できなかったのが、「ゆるい就職」をすることによって、収入は減るかもしれませんが両方を選択することができます。
総じて、「やりたいことがハッキリある人」、もしくは「もうしばらくいろんなことにチャレンジしながらやりたいことを模索したい人」にとって自由な時間という大きなメリットがあると言えます。
2.デメリット「先の見通しが不明瞭」
この「ゆるい就職」は新しい試みです。なので「ゆるい就職」をした人たちが、本当に自分の望むようなキャリアを形成できるかわかりません。特に「ゆるい就職」からの転職を目指すとき、この職歴がどのような評価を受けるのか、まだわかっていません。
また収入は一般的な就職よりも少なくなるでしょう。社会保険に入れるかは会社次第になりますし、ないことも多いです。
3.どんな人向けの就職か?
まず「主体的に動ける人」向けのワークスタイルでしょう。自由な時間をはっきりとした意思を持って過ごせる人でなければ、貴重な若い年代で乏しい社会経験しか積めないことになってしまいます。
また週休4日という働き方ですと、上司から何かを教わる機会が減ってしまいます。なので「ある程度一人で学ぶ力がある人」、もしくは「学生の頃から社会人経験を積むことができた人」の方が会社側として受け入れやすいという事情があります。
さいごに
「ゆるい就職」は実験的な試みであり、今後どのような形で継続するのかはわかりません。しかしもし来年以降も「ゆるい就職」というワークスタイルでの就活が行われていて、かつ自分の人生にとってこの働き方がプラスになると思える人は、ぜひ検討してみるといいでしょう。
(ライター:こうたろう)