「今までで一番辛かったことは何ですか?」ESでよくある挫折経験を伝える時の3つのポイント
2014.2.24 22130Views
過去の挫折経験は、エントリーシート(ES)や面接でよく聞かれる質問の1つです。
「どのエピソードを話そう?」と悩む人も多いでしょう。
挫折経験を話す時、ただ自分が挫折したことを訴えるだけになってはいませんか?
単なる苦労話で終わらないために、気をつけたいポイントをご紹介します。
そもそも、なぜ挫折経験を聞くのか
まずは前提から。
この質問から企業はあなたの何を見ようとしているのでしょうか?
企業は、挫折経験に対して、どのように対応したのかを知りたいのです。
社会人になれば、辛い思いをすることがたくさんあります。
その時に、どう立ち直って前向きに行動できる人間かを、エピソードの中から考えようとしています。
自分の企業に入社して挫折をした時、どう乗り越えてくれるのかを見ているのですね。
失敗や挫折を経験しないことではなく、「いかに立ち直るか?」が社会人としての重要な要素なのです。
では、挫折経験を書くにあたって気をつけたいポイントを3つお伝えします。
1.「どうしてそのようになったのか」を話す
なぜその状況が起きてしまったのか、を伝えましょう。
例えば、Aさんはテニスサークルの経験を元に挫折経験を話そうとしています。
大会に出るために、必死に練習をしているAさん。
しかし、メンバーには選ばれず、大会に出ることはできなかったという挫折を経験しました。
このエピソードを話す時に気をつけたいのは、「出られなくて悔しかった」と感情論で終わらないことです。
「なぜ自分はメンバーに選ばれなかったのか」を振り返って考えてみましょう。
自分では練習していたと思っていたけれど、他の人よりは少なかったのかもしれません。
練習はしていたけれど、他人にアドバイスを求めず、独りよがりの練習になっていたのかもしれません。
自分はどちらかというと、ここぞと言う時の本番に弱いタイプなのかもしれません。
このように、思いつく限り書いてみましょう。
その中から「ああ、これかもしれないな」と思い当たるものがあれば、それも一緒に話すようにしましょう。
面接官に、自分は客観的に状況を把握することができると思わせることができますよ。
2.どう改善しようとしたか
1を踏まえた上で、改善のために取り組んだことも伝えましょう。
Aさんは「練習はしていたけれど、独りよがりの練習になっていた」ことが原因だと考えました。
その改善のために「他の人からアドバイスをもらう」ことを心がけるようにしました。
自分にはわからない客観的な視点をもらうことで、気付いていなかった癖や弱点に気付けるかもしれません。
3.結果どうなったのか
挫折を振り返り、改善するために取り組んだ結果、上達することができたのならば、それも伝えましょう。
目に見える形で結果が表れたということには、読み手にとっても説得力がありますよ。
さいごに
いかがでしたか?
自分の弱点には、どうしても目をつぶりたくなりますよね。
悪いところばかり見えてしまうと、やる気も無くなりがちに...。
ただ、社会に出たら、今より遙かに大変なことと向き合っていかないといけません。
社会人になるためのトレーニングだと思って、踏ん張りましょう!
(ライター:きみこ)