就職課では教えてくれない!女子学生のための就活のポイント
2013.12. 3 11422Views
女子の就活は「一般職か?総合職か?」悩むところから始まると言います。
今回は女子ならではの就活のポイントをご紹介します。
●参考記事:総合職と一般職の違いとは?
「産休・育休はありますか?」は愚問
説明会などでほぼ毎回聞かれる質問ですが、あまり良い質問ではありません。
産休・育児休暇は法的に定められています。
だからどの会社でも100%「あります」と答える訳です。
「女性は働きやすいですか?」も同じです。「働き辛いです」と正直に答える企業はありません。
「育休・産休がとれますよ」としか答えない場合は少し疑いましょう。
法定の育休・産休にプラスアルファ(例:短時間勤務制度がある/職場に託児所がある等)があると、理解のある会社と言えます。
また、以下のような質問をするとその会社の子育てに対する態度がわかりやすいです。
・「育児休暇・産後休暇の『取得率』はどの位ですか?」
・「育休・産休は取りやすい雰囲気ですか?」
・「出産で退職する女性は多いですか?」
・「男性も育児参加をしてますか?」(例えば、男性でも育児休暇を取る人が多いと、男性社員からの育児への理解はかなり得られると考えられます)
ただし、このような質問をする時は大規模な説明会より、OB訪問等ざっくばらんに聞ける機会の方が良いです。
真の女性の働きやすい職場の条件
チェックポイントをいくつか挙げていきます。
・離職率
→全体と女性のみが分かると良いです。結婚や出産、転勤を機に辞める人が多いのかが分かります。
・男女比率
→女性が多い企業だと比較的女性への制度は整っています。
・男女の給与/昇進の差
→大幅な差があると女性への評価が低い可能性があります。
・女性の役員数と割合
→バリバリ働き、職位を得たい人向け。
職種でも最近は多様化が見られ、総合職・一般職に加え、エリア限定総合職や特別総合職と言ったものを設ける会社も出てきました。
また、一般職で入社しても実力と意欲によっては総合職に昇進できる会社もあるので調べてみましょう。
「女性でも活躍できる職場」と「男性社会です」の罠
「女性でも活躍できる」という謳い文句は、一見良さそうですが、男女問わず、バリバリ働かされるという意味です。
まったり働きたい人はこのような職場は避けた方が良いでしょう。
逆に「男性社会」だからといって敬遠するのはもったいないことです(建設・インフラ業界や商社・金融総合職に多いです)。
確かに「女性だから」と理不尽な思いをすることもあるようです。
一方で、女子社員が少ない所だと「女の子だから無理しないで」などと、職場で優しくしてもらえるという先輩社員の話も多く聞きます。
女子大は女子就活のノウハウをもっている!
卒業生が全員女子である女子大では、女子就活のノウハウを沢山持っています。
また、大学にくる求人も積極的に女子採用をしたい企業のみです。
男子優遇の求人はふるいにかけられてる訳ですね。
友達の通う女子大に協力を得て、求人票のチェックやイベントに参加すると言う裏ワザもあります。
筆者の通う女子大では、あまりに他大の女子大生が忍び込んでしまった為、個人のチェックが厳しくなったほどです。その点は注意しましょう。
女子専用の就活支援サイトやイベントを利用しよう!
朝日新聞社などは毎年、女子限定の就活イベントを開催しています。
他にも様々な女子限定イベントがあるので、調べてみてください。
また、女子限定の就活サイトもあります。
●総合職を目指す女子学生のための就活応援サイト ハナジョブ
女子大卒の女性が起業して作った、女子目線の就活支援サイト。
総合職を目指さない方も「女性が働く」ということを考えさせられるサイトですので、ぜひ一度覗いてみてください。
さいごに
いかがでしたか?
より詳しく知りたい場合は、
『女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ) 』、
『女子のキャリア: 〈男社会〉のしくみ、教えます (ちくまプリマー新書) 』という本や、こちらの記事も参考にしてください。
●就活で知っておきたい「女性の働きやすさ」とは?
女子就活の不安を少しでも解消できたら幸いです。
(ライター:ゆい)