[内定者インタビュー]自己分析はやらない、自己PRは苦手...それでも考えて行動し、工夫を凝らして就活を終えた内定者の場合
2013.11. 5 5043Views
2014年卒の内定者の方へインタビューした内容をお届けします。
今回は、就活の栞のライターでもあるゆいさん。
グループディスカッションが苦手で、自己PRも悩み、周りの人たちに惑わされたときもあったのですが、ご自身でよく考え、最終的には興味のあるところに内定しました。
少し独特な就活のやり方をした彼女は、何を考え、どのように取り組んだのでしょうか。
1、就職活動の開始
―どれくらいの時期から就活を意識し始めましたか?
大学選びの時点で、就活のことは少し頭にあったので、就職率のよい女子大を選びました。
そして3年の春に、学校で就職説明会があり、その時期から、就活のことを意識し始めました。
意識し始めると言っても、友達と少し就活の不安を口にするぐらいでした。
夏になって、サマーインターンを受けたのですが落ちてしまったので、夏休みは遊ぶことがメインになってしまいましたが、周りの意識が高く、みんながSNSなどで「インターン頑張った!」とつぶやいているのを見て、焦り始めました。
3年生の秋になって、周りのみんなが業界調べやインターンシップなど、就活に向けて動き始めたのを見て私も乗っからなきゃ!という気持ちで、本格的に意識し動き出しました。
2、就活に向けての取り組み
―インターンシップなどは参加しましたか?
サマーインターンに参加できなかったので、秋に短期インターンに参加しました。
その時は、特に興味のある業界がなかったので、「多くの女子大生が志望する金融業界」「なんとなくカッコ良い広告業界」のインターンシップに参加しようと決めました。
でも、金融や広告業界にインターンに来る方たちは、みなさんとても意識が高い方たちばかりだったので、自分のダメさを知り、良い意味でこの業界を「あきらめる」きっかけとなり、他の業界に目を向けることができました。
―OBOG訪問などは行いましたか?
OGさんのお話は、全然聞きませんでした。
というのも、サークルの先輩方はみなさん理系で、大学院に進んでから就職する方ばかりだったので、自分が考えている就活とは違ったため、お話を聞けませんでした。
実際に就活をやっているうちに段々と流れをつかめるようになっていきました。周りのみんなと同じように説明会に行って、ESを書いて、面接を受けてという行動をしていれば自然と流れが分かってくると思います。
3、就職活動での工夫
―エントリーシート(ES)の書き方ですが工夫はありましたか?
基本、文章を書く事が好きだったので問題になるほど大きな苦労はなかったです。
ですが、文章が好きな方は独特の書き方などをする人が多いのでポエムみたいにならないように気を付けました。
―就活に付き物の自己PRですがどんなことをアピールしていましたか?
もともと引っ込み思案だったので自己PRをするという事が嫌いでした。
その為、私は自分を分析して強みを見つけて企業に売り込むというスタイルではなく、
今までの人生で褒められたことを思い出して、その点をアピールするようにしていました。
4、就職活動ならではの苦労した話
―就職活動を終えて大変だったことはありますか?
本社が地方にある企業を1社エントリーしていたのですが、選考の度に通わなければいけなかった事は大変でした。
また大手企業になればなるほど選考にグループディスカッションを使ってくる企業が多くなるのですが、グループディスカッションは落ちた理由をフィードバックしてもらう事が難しいので自分のどこがダメで落ちたのかが分からず、その後の解決策を練ることができず困りました。
その他としては、他の就活生がマナーや言葉遣いなどマニュアル通りに仕上げてきて、全員同じように見えてしまうので、そこは参考程度に理解して型にはまらないようにしていました。
5、内定先を決めた理由
―最終的に内定先を決めた理由は何ですか?
内定先を決めた理由としては、民間でありながら国単位の事業に携わることが出来るということです。
また、観光を通じた地域活性に興味があって、そのことに内定先の企業の業務内容が関連していることも決め手になりました。
また、もう一社の内定先であるインフラ系企業は福利厚生も充実して勤めている方の人柄も良かったので、内定辞退するのは心苦しかったのですが、今後の人生が予想できすぎてしまいました。
そのため、より幅広い可能性がありそうな現在の内定先を選びました。
6、みなさんへのメッセージ
―大学生、特にこれから就活を控えている3年生にメッセージやアドバイスをお願いします。
就活に取り組み、自己PRを考えていく中で「私ってすごい」と思ってしまい、自分探しゲームや自己啓発に陥る人が出てきます。
そうならないように、変に思い込むのではなく、広い視野を持つようにしてください。
また、色々なところで「やりがいを求めろ」とか、「夢を追いかけろ」と言われます。
私はそういった観点からの就活のスタートに疑問を持っていました。
自己実現の前に、税金や奨学金の返済といった義務を果たすことの方が大事だと考えてます。
その上で、「お金持ちになりたい」とか「賞賛を浴びたい」とか「結婚して温かい家庭を築きたい」などといった観点からでも構わないので、「自分が本当に幸せになる為の手段」としての就活をしていっても良いと思います。
いかがでしたか。
ゆいさんは周囲の流れをよく読み、自分できちんと考え行動し、ESの書き方や自分の苦手な自己PRも、さまざまな工夫を凝らしながら進めていきました。
自分の意思をしっかりと持ち自分のスタイルを貫き通して、みんなとは違う自分らしさ、個性を表現するのも一つの手なのではないでしょうか。
是非、参考にしてみてください!