志望業界や職種を絞る時に考えたい2つのポイント

2013.11. 5  2481Views

「私は○○をしたいから、○○業界しか受けるつもりがない」

と、志望業界や職種を絞っている方も多いのでは。

将来やりたいことがはっきりとしていて、目標が明確なのは素晴らしいことです。
しかし、安易に業界を絞ってしまうと、結果的に自分の首を絞める可能性もあります。


筆者自身、ほぼ1つの業界・職種しか受けず、辛い思いをした時もありました。
今回は、受ける業界を絞る時に考えてほしい2つのポイントをお伝えします。


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業界を絞るメリット・デメリットとは?


まずは、志望する業界を絞ることのメリットとデメリットを整理しましょう。

▼メリット

●業界を絞ることで業界・企業研究や選考対策の時間がとりやすくなる
●志望業界に集中でき、就活へのモチベーションが維持される
●内定が出れば「志望業界で働くことができるんだ!」と更にモチベーションが出る


▼デメリット

●視野が狭くなり、自分の可能性を狭めてしまう恐れがある
●志望業界で失敗して他の業界を見ようとしてもやる気が出ず、他業界に本腰を入れようと決意した時にはエントリー締め切り企業が続出していることも
●自分とその業界の相性が悪い場合、内定が出ない恐れがある


ここに挙げたのはほんの一部分です。
メリット・デメリットを理解した上で、志望業界を決める時には、以下のポイントから考えてみてください。


1.他の業界・職種ではだめなのか?


自分のやりたいことは、本当に他の業界や職種ではできないことでしょうか?


デメリットにもあるように、志望業界が決まっていると、視野が狭くなりがちです。
自分で業界研究をしていても、頭のどこかで「私は○○がやりたい」という意識が離れず
無意識のうちに他の企業を選択肢から外してしまいます。
もちろん、その熱意は大切にすべきです。
しかし、客観的な視点を失い独りよがりになるのは危険です。

自分のやりたいことや興味のある分野について、友人や家族に話してみましょう。
「それなら○○でもできるんじゃない?」と言われて「そういう方向もあるのか」と新たな気づきが生まれるかもしれません。

おすすめは『志望業界で働いている社会人の方に話を聞く』こと。

実際の仕事内容は、自分のイメージしているものとは違っているかもしれません。
企業側としても、自分の会社の仕事内容がしっかりとわかっている人に入社してほしいはず。
そのため、実際に働いている人に聞いてみることは大事です。
いきなりOBOG訪問をする勇気がなくても、会社説明会に参加すれば、直接社員さんに話を聞くことはできます。

独りよがりにならず、他人のアドバイスに耳を傾けることも忘れないようにしましょう。

2.覚悟はあるのか?


憧れだけでその業界・職種を選んではいませんか?


『業界を絞る=内定が出る可能性を減らす』とも考えられます。
時期が後半になるほど、受ける業界の幅を広げるのは難しくなります。
「もっと色々見ておけばよかった」と後悔しても、時すでに遅し。
その時に後悔しない自信や覚悟はありますか?

自分のやりたいことや目標に対し、なぜその業界でないといけないのか。
なぜその職種でないといけないのか。
本当にやっていけるのか。

自分自身に、よく問いかけてみてくださいね。


さいごに


少し厳しめに書いてしまったかもしれません。
しかし、業界を絞って受けた一人の本音でもあります。

業界を絞ればその分対策に時間を割くことができ、内定獲得の可能性は上がりますが、その分受ける企業数は少なくなります。
筆者も業界を絞っていたため、不採用通知をもらって受ける企業が減るたびに不安になりました。
「自分はこの仕事に向いていないのかな」と思ったこともしばしば。
それでも、筆者はどうしても諦めることはできず、とにかく自分を信じて就職活動に臨みました。
業界を絞ることによって辛いこともたくさんありましたが、最終的に志望業界・職種で内々定をもらうことができたのは、支えてくれた多くの人のおかげであることはもちろん、筆者なりの覚悟と決意を貫いたからだと考えています。

後悔のない就職活動ができるよう、是非とことん自分と向き合ってみてくださいね。


(ライター:きみこ)