就活中、SNS(twitterやfacebook等)で気をつけたい5つの言動
2013.10. 1 15283Views
就活情報収集や友達との情報交換に、もはや就活の必須ツールのSNS。
また直木賞受賞作品『何者 』(朝井リョウ/新潮社)はTwitterを使った就活生のリアルすぎる人間模様をうまく炙りだしたものでした。
企業によりますが、個人のSNSを探し、どんな人物かを見られることもあります。
某大手企業の人事部長は「普段の学生の様子が知りたいから見る」と話していました。
(とは言え、他社の人事の方は「就活生がSNS上で演じているのは見え見え。そんなのを見ている暇はない」と一蹴していました。)
不安がある人は個人が特定されないように本名や学校名を公表しない、Twitterなら鍵をつける、Facebookならば公開範囲を限定するなどの設定をしましょう。
そのような対策をしてもあなたの投稿が第三者により広まる可能性もあるので、何事も「常識的な言動」を心がけることが大切です。
それでは就活生がSNSで気をつけたい5つの言動をお伝えします。
1.問題行動
就活生に限らず、倫理観を疑われるような言動は慎まなければなりません。それを公表するのはもってのほかです。
TwitterのRT(リツイート)は、例えあなたのアカウントが鍵付きアカウントでも、RTしたアカウントが公開であれば、RTされたあなたの書き込みは誰でも見れるようになってしまいます。
当たり前ですが、そもそも問題行動は起こさない、そしてそれを自慢するように書きこまないようにしましょう。
2.企業へのネガティブ発言
説明会や選考後に、
「A社の社員最悪。圧迫面接だった」
等といったネガティブ発言も気をつけてください。
企業としては、一学生の価値観で多くの就活生にマイナスイメージをつけられてはたまりません。
採用活動における営業妨害とも言えます。
企業名を出さなかったり、伏せ字やスラッシュをつけてぼやかしたりしても、かなり簡単に見つけられてしまうようです。
3.自己プロデュース表現
SNSを見られていることを意識し、実名や顔写真等を公開して「見せたい姿」を発信している人もいます。
普段は更新が少なかったのに、就活期には「理想的な学生」が出現します。
また「B社の新商品美味しー!」等と自身が受ける企業の商品のポジティブな書き込みをする人もいます。
しかし、企業としては「宣伝してくれてありがとう」程度に思って終わりでしょう。
そして、そんなものを見せられている友達はうんざりします。
4.就活頑張ったアピール
「過酷なインターンで成長できた!」等を書き込むことで、「がんばったな~」と思う方もいるでしょう。
そのような書き込みが、周囲にプレッシャーや不快感を与えている場合がありますし、「頑張っている自分」を演じるきっかけになってしまうこともあります。
例えば、就活用ブログです。
「今日はこんなに適性検査対策頑張った!」
「社会人訪問してモチベアップ!こんな素敵な社会人になりた~い」
とポジティブなことが書かれていたのですが、ある時から更新が途絶え......。
就職活動は時代や運も左右し、思い描くゴールができるとは限りません。
記録を残すことで成果を出せる人もいますが、リスクを踏まえた上で活用してください。
5.就活の進捗報告
就活生の嫌われ投稿ワースト1とも言えるのが、「C社のES通った!全通なのかな!?(=全員がES通過)」「D社内定もらいました♪」等という報告。
それを見ている友達は同じ会社を受け、落ちているかもしれません。嬉しいのは分かりますが、周囲への配慮は忘れずに。
また、選考過程や方法は企業にとっては機密事項です。
安易に選考方法を書きこむ人は、働き始めてからも社内機密を簡単にばらしてしまう恐れがあり、「口が軽い人」と思われて企業から避けられる可能性もあります。
「面接でどんな質問をされたか」等の安易な書き込みはおすすめしません。
さいごに
実は、筆者の就活中の最大の悩みはSNSによる精神的ダメージでした。
友人のスムーズな選考状況のつぶやきが辛く、Twitterをブロックして友人関係がこじれたこともあります。
グループディスカッション後にメンバー同士でLINEのグループを作って、筆者だけがその選考に落ちたこともあります。
今ではどれも笑い話ですが。
しかし一生を左右する大事な時期。
リテラシーと思いやりをもって、便利なSNSやインターネットを使いこなしてください。
(ライター:ゆい)