「自己分析って何をすればいいの?」と悩むあなたへ!「なぜなぜ5回」を使った方法のススメ
2013.10.28 6012Views
就職活動としてまず行うことの多い、自己分析。
この自己分析には様々なやり方があります。
自分の今までの人生を書き出す、親や友達に印象を聞く、WEB上の診断サイトを使う等々...。
その中で、今回は「なぜなぜ5回」という方法を用いた自己分析法をご紹介します。
そもそも自己分析とは何だろう?
「今はみんな自己分析をしてるから、とりあえず自己分析かな」
そう思う人も多いはず。
しかし、特に目的もないままに、周りがやっているからなんとなく自己分析をするのでは意味がありません。
自己分析は、自分の今までの生き方・考え方を整理して『自分はどういう人なのか(どういう価値観を持っているのか)』を見つけることが目的です。
(これはあくまで筆者の考え方であって、定義は人それぞれです。)
ポジティブな性格だと思うなら、それは自分の人生のどこで・どういう形で作られたのか。
一日中同じことをする単純作業が嫌いだと思うなら、そうなったきっかけは何か。
このように『そう思うようになった背景』を探しつつ、自分自身の性格や特徴を理解するようになることが、自己分析の目的です。
『なぜなぜ5回』とは?
「五回の『なぜ』を自問自答することによって、ものごとの因果関係とか、その裏にひそむ本当の原因を突きとめることができる」
これは、トヨタ自動車工場の大野耐一元副社長の言葉です。
1つの出来事についての原因を5回掘り下げて考える方法論、これが「なぜなぜ5回」です。
元々はトヨタ自動車の生産現場で誕生したこの考え方が、普遍的なものであるとされて広く一般化しました。
『なぜなぜ5回』で自己分析をしてみよう
では、実際に自己分析をやってみましょう!
●弱み:「私はよく無くし物をする」
1.なぜ?
→「物をなんとなくその辺に置いてしまうからだ」
2.なぜ?
→「物の置き場所を決めていないからだ」
3.なぜ?
→「すぐ物がごちゃごちゃになるからだ」
4.なぜ?
→「部屋が片付いていないからだ」
5.なぜ?
→「必要性がないと動けない面倒くさがりだから」
自分が無くし物をする理由は、おっちょこちょいだからだと思っていました。
しかし「なぜなぜ5回」をしたら、実は面倒くさがりだったからだとわかりました。
そして、ここからがポイントです!
更に次のことまで踏み込んで考えましょう。
「では、どんなことなら自分はめんどくさいとは思わないのか?」
つまり、ただ単に自分が面倒くさがりだ、ということがわかって終わるのではなく
「どんなことなら面倒くさがらずに出来るのか=何に興味があるのか」を考えましょう。
例えば、接客のアルバイトを面倒くさがらずに続けられるのならば、接客をする仕事が好きなのかも知れません。
ゼミでの研究を面倒くさがらずに出来るのならば、調査や研究をする仕事が好きなのかも知れません。
このように、自分の行動パターンに深く分析をかけることで、自身の性格や特性が見えてきやすくなるのです。
さいごに
筆者自身、この方法を用いて自己分析を行いました。
確かに深い自己分析が出来ますが、1つ注意してほしいことがあります。
それは「終わりが見えなくなる・ドツボにハマる」です。
なぜ?なぜ?とやっているうちに、どこまでやったら終わりかが分からなくなり、自分が何をしているのか迷ってしまうことがありました..。
どこまでやるかを事前に自分で決めておいたり、周りの人に質問をしてもらうといいかもしれません。
「自己分析って何をすればいいの!」と悩みがちになりやすいこの時期。
是非、参考にしてみて下さいね。
(ライター:きみこ)