業界別!早めの対策法:行政系・インフラ(エネルギー)系
2013.9. 3 4800Views
近年の公務員志望の増加を考えると、「安定した職に就きたい」と思っている方は多いのでは。
エネルギー関連のインフラ系はいかにも安定しているイメージがあり、人気のある業界です。
行政系の業界は公務員と併願する方も多いです。
そして、学生にあまり知られていない企業・団体も多く、狙い目の業界でもあります。
公務員志望の方は民間との併願を考える際に、そうでない方は予備校などで鍛えられた公務員志望の方ともまともに戦えるように、この記事を参考してみてくださいね。
1.企業を見つける
なぜこの業界は安定しているのに、狙い目なのか。
それは学生があまり知らないからです。
オープンに求人されているにも関わらず、先輩からの口コミや大学で開く個別企業説明会から、一部の大学の学生が脈々と採用試験に臨むという構図が考えられます。
しかし、郵便局や農協などは人気です。
学生が名前だけでも知っていて、「安定していそう」とイメージを抱きやすいからです。
あえてここでは、そのような有名どころ以外の企業を見つけ出すテクニックをお伝えします。
●就職サイトの企業検索窓に「独立行政法人」「財団法人」「公益」「委員会」「組合」といった単語を入れて検索する
こうすると、何件かヒットします。
さらに、最近の就職サイトは「この企業を見ている人はこんなところも見ています」とご丁寧にも案内してくれており、近しい企業や団体を見つけることができます。
また、「地域振興」「電力」「石油」など関連テーマの単語から攻めるのもありです。
2.英語を勉強しておく
国際的な働きをしている企業・団体では、適性検査で英語が課されたり、ESで英語の設問があったりします。
必履修の英語を終えて語学から遠のいている人は、語学の感覚を早めに取り戻しましょう。
民間企業でもアピールポイントになるTOEICの受験などをするのもいいでしょう。
3.論文試験に備える
論文試験を課すところは比較的多いです。
しかも内容は、「働くとはどういうことか」のような抽象的なテーマではなく、具体的な政策・時事問題に対して意見を問われます。
テーマの政策を知らなかったらアウトという場合もあるので、注意して情報収集をしましょう。
公務員試験・大学入試(特に慶応大学や国公立の入試)の小論文対策の本などで何度か書く練習すれば、十分だと思います。
もしくは、「パーフェクト小論15日―公務員採用試験 」(公職研)という対策本もオススメです。
1時間で1000文字程度を書けることを目標に取り組みましょう。
4.専門知識×社会に対する幅広い知識を養う
3でも述べましたが、選考ではその企業・団体が行っていることに対する深い専門知識と(たとえば農協なら農業に関すること)、幅広い社会への関心と知識が問われます。
日頃から時事問題・ニュースに慣れておきましょう。
そして、その企業・団体の理念や立ち位置を踏まえつつ、偏りのない中立的な意見を述べられるように練習しましょう。
「自分の意見→それに対する反対意見→その上で自分の意見」を表現できると良いです。
私が参考にしたのが、NHKなどで放送している討論番組です。
討論番組は賛成者とそれに対する反対意見を述べる人がいるからです。
2時間程度で知識を得られ、それを要約するだけで、ES・論文・面接に対応できます。
グループディスカッション対策にもなります。
テレビの討論番組はエンタメ要素も強いので、クラッシャー(GDの輪を乱す人)への接し方も学べます。
さいごに
「安定しているから」とこの業界や公務員を志望する人が多いです。
しかし、この業界は民間の大企業に比べると、給料が良いところばかりではありません。
そして、実際にこのような業界で内定を獲る人は「公共のために役立ちたい」という強い意志がある人が多い気がします。
みなさんにはそのような意志がありますか。
この業界を志望する前に、今一度考えてみてくださいね。
(ライター:ゆい)