鉄道業界を志望する方へ!早めに対策しておきたい5つのポイント
2013.9.25 52048Views
なじみがあって安定性は抜群、高給・高福利...。
鉄道業界は、学生に人気がある業界です。
しかし、採用人数(特に総合職)は少なく、狭き門でもあります。
ならばより早く・しっかりと対策しましょう!
今回はそんな【鉄道業界】の今からできる対策を教えます!
1.仕事の領域・種類を知る
鉄道業界といっても、その手掛けている範囲は広いです。
鉄道ならば、鉄道を走らせる(運転手)、それを技術・システムで支える仕事(技術職・理系のみ)、駅ビル・駅ナカ不動産事業、ICカード事業、旅行事業、レストラン・駅弁事業、広告事業...と挙げればキリがありません。
大手は本社があり、各業務をグループ会社が担っているので、もし専門的にやりたいことが決まっているのならば、そちらを探してみてください。
2.働き方を考える
鉄道業でしたら、[総合職(事務系/技術系)・運輸職・契約社員]、JR東日本・西日本規模ですと[エリア限定職]という地域をある程度絞った総合職的な働き方もあります。
私鉄でしたら、遠方への転勤がないのも魅力の一つですね。
総合職事務系は理系の方も志望できるのが嬉しいところです。都市工学を学んでいる方が志望されていることが多かった気がします。
また、契約社員と言ってもネームバリューや福利厚生が良いので、女子学生には人気です。
どこを目指すかによって適性検査などの対策法が異なりますので、なるべく早めにこの部分は考えてみてください。
特に運輸職でしたら、単純計算をひたすら続ける「クレペリン検査」という特殊な検査が良く課されます。
珍しいので驚くかもしれませんが、特に難しいものではないのでご心配なく。
鉄道業界は総合職と運輸職が併願できる場合もあります。その理由を問われてもキチンと答えられるようにしましょう。
こちらも参考にどうぞ。
●総合職と一般職の違いとは?
3.競争相手を知る
この業界の基本的な仕事は、同業他社とほとんど変わりがありません。
しかし、企業の方向性・社風は異なります。
JRと私鉄に関してはお互いライバル意識が強そうに感じました。
JRでさえも北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州ではまるで違います。
(JR九州でも採用試験は東京でも開催してくれます!ご安心を!)
本命の企業を心に決めていても、他社の説明会にも参加したり、社員訪問で「その企業ならではの特徴・強み・弱み」を尋ねてみたりしましょう。
企業によっては社員の紹介をしていないことがあるので、大学や知人のコネをフル活用しましょう。
4.足で知る
就活が本格化する前に、各企業が力を入れている場所に足を運んでみましょう。
鉄道会社も東急なら渋谷(ヒカリエ)、JRなら東京駅を始め上野などの駅ナカや立川周辺の小売店...といったように、交通・住・商に渡り一大開発をしています。
近年は高架下の不動産計画が注目を浴びているので見逃せません。
実際に歩いてみて発見することもあるかもしれませんし、小旅行気分でその土地を訪ねてはいかがでしょうか。
5.情報を集める
エントリーシートや面接で必要となってくる知識のデーターベース。日々アンテナを張っていないといけません。
新聞を読む事も一つの手です。
しかし情報量の多さは覚悟しましょう。
この業界は「インフラ・不動産・地域・経済・観光」など、気にしなければならないトピックが多いからです。
スクラップも良いですが、楽なのは学校図書館またはキャリアセンターでパソコンを使ったデーターベース検索です。
企業名を打つだけで、日経新聞などのニュース記事の検索ができます。大学で確認してみてください。
読書が苦でなければ書籍からの情報もオススメです。
他の学生があまり目をつけていないうえ、より密度の濃い情報が得られます。
目次を読んで一部拾い読みするなど工夫してください。
経済系の雑誌も図や写真が多く分かりやすくておすすめです。
個人的に面白かった本をご紹介します。参考にしてみてください。
●鉄道・運輸/システム
『定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫) 』
●鉄道・広告/小売
『移動者マーケティング 』(日経BPコンサルティング)
●鉄道・駅ナカ/小売
『躍進する『駅ナカ小売業』―JR東日本リテールネット 』
●鉄道全般
『JR・私鉄・運輸〈2014年度版〉 (最新データで読む産業と会社研究シリーズ) 』(産学社)
さいごに
もう一つ大事なことをお伝えしておきます。
特色ある鉄道会社で共通している大事なことはなんでしょうか。
「正確さと安全」です。
この業界を目指すのであれば、時間管理に対してより気をつけましょう。
時間にルーズな人は今から「時間厳守」の癖をしっかりつけましょう!
(ライター:ゆい)