「あなたを自由に表現してください」は怖くない?エントリーシート(ES)の自由記入欄を攻略するポイント
2013.3.13 90561Views
就活に言及した書籍の出版の勢いが止まりません。
ネットでも、影響力のある方が現状の就活のあり方に対してコメントをすると、すぐに話題になります。
やはりどの世代の方にとっても、気になる話題なのでしょうか。
また、SNSを見ていると、就活中の学生の意見も目立つようになりました。
選考を続けていると、効率の悪いところが気になったり、不合理を感じたりすることもあると思いますが、いまは文句を言う前に、とにかく手を動かしましょう。
本当に問題だと感じているならば、いつか自分が変えてみせれば良いのです。
自分が上手くいかない時にだけ文句を言うのは、あまりスマートではありません。
さて、今回はESの自由記述欄を攻略する際に、気をつけておきたいポイントをお伝えしていきたいと思います。
この質問は、就活生がESを書く上で最も悩むと言っても過言ではないかもしれません。
筆者も、「あなたを自由に表現してください」という言葉だけが書いてある以外は真っ白のA4用紙1枚を見た時は、いつも暗い気持ちになりました...。
自由記入欄は、文章だけで通過する人もいれば、色鉛筆を駆使し、見事な絵を書いて通過する人もいます。
一番多いのは、写真を貼るパターンでしょうか?
他の質問と同様、回答の方法に正解はありません。
意見の1つとして、参考になりそうな部分だけを取り入れてみてください。
ポイント1:派手にすることばかりに気を使わない
自由記入欄は、採用担当の方の目にとまらせようと、見た目の美しさばかりにこだわり、「結局何が伝えたいのか分からない」という状態に陥りがちです。
手先が器用な方や、絵が上手な方は特に注意しましょう。
完成させた回答がとても派手で、「これなら目立つぞ!」と喜んでも、初めてあなたのことを知る採用担当の方に、回答の意図が伝わらなければ、全く意味がありません。
ポイント2:いきなりアウトプットしようとしない
では、出来るだけ回答の意図を明確にするためには、どうすれば良いのでしょうか。
まずは、いきなり回答しようとせずに、「自分のどんな部分をアピールしたいのか」、そして「どのエピソードをアピールしたいのか」をしっかりと決めましょう。
表現を考えるのは、その後です。
とにかく奇をてらおうとする方も見かけますが、はたしてその表現には、一体どんな意味が込められているのでしょうか。
説明が出来ない表現は、ただの自己満足です。
クリエイティブな質問だからといって難しく考え過ぎず、基本に立ち返ってみましょう。
ESや面接で投げかけられる質問は、業界や企業によって差はあれど、基本的にすべて「学生の価値観」や「問題を解決する際にどのような行動を取るのか」を判断するためのものです。
以前、"自分のキャッチコピー"を書く際には、「What to say(=何を言うか)」と「How to say(=どう言うか)」を分けて考えて欲しいとお伝えしましたが、自由記入欄の考え方も、それに似ています。
「何を伝えるのか」と「どう伝えるのか」を分けて考える、といったところでしょうか。
※参考記事:面接やESで聞かれる、就活用「自分のキャッチコピー」を書くコツ
ちなみに筆者は、「御社で1番になれるように頑張ります!」という気持ちをアピールしたい場合には、A○B48のセンターに自分がいるように合成した写真を貼っていました。
友人受けは良かったものの、企業によってはネタに走り過ぎていると判断されていたかもしれません...。
どうしても何も思いつかない方へ
「何を伝えるのか」を決めても、「どう伝えるのか」の部分が詰めきれない時もありますよね。
そんな時は、
●マスコミ対策本を読む
●ほんの少しの思いつきでもとにかく可視化させる
●友人や先輩がどのように回答したか徹底的に調べる
以上のことを試してみてください。
事例をたくさん知ることによって、引用する元ネタのストックが増えていきます。
マスコミ対策本は、クリエイティブ問題の回答事例が載っている場合もあるので、参考にしやすいです。
※参考記事:マスコミ志望者この指とまれ!早めに読んでおきたいマスコミ対策本まとめ
また、些細なアイディアでも、紙に書いたり、Wordに打ち込んだりしてみると、意外と他のアイディアと結びついて良いものが生まれる場合があります。
『KJ法』・『デザイン思考』・『マインドマップ』など、この世には様々な発想法が存在していますが、ほとんどは「自分の考えをすべて目に見える状態にして、頭の中で組み合わせやすいようにする」というプロセスを踏んでいるのではないでしょうか。
さいごに
いかがでしょうか。
自由記入欄は、就活を終えた後(就活中も?)、結構話のネタになります。
笑いに走り過ぎて結果を追い求めないのは本末転倒ですが、友人と楽しく情報交換をしながら就活を進めるのも、成功の鍵の一つです。
筆者は遊びの延長で、友人と一緒にスマートフォンアプリのアイディアを100個考えてみたりしていました。
その日は、あまりにも自由に楽しみ過ぎて、志望度の高かった外資系広告代理店のESの締め切り時間を間違えてしまい、お祈りすらしてもらえなかったことも、今では良い思い出です。
「お祈りされ過ぎてイエス・キリストになりそう」と嘆いていたこともありましたが...。
何事もほどほどに、ですね。
当記事で、ほんの少しでもみなさんの就職活動に役立つことが出来れば、光栄です。
ほんの少しでも「いいな!」と感じたら、SNSなどで拡散してくれると喜びます♪ 就活のことで悩んでいる友人がいたら、是非、当サイトをおすすめしておいてください(笑)
(ライター:まちゃ)