もしGDの「選考」と「選考官」を経験した学生がGDの噂に答えたら
2012.11.13 13464Views
こんにちは、学生ライターのまちゃです。
就職活動には、GD(グループディスカッション)という、「制限時間内に自分以外の複数人の学生と、与えられた課題に対する答えを導き出す」選考があります。
このGDがなかなかの曲者で、単純に日常会話で上手く話せるだけではなかなか通過出来ないのです。
基本的に、15分~30分程度で、初めて会った他人と議論を終わらせなければなりません。
非常に難しい作業だと言えます。
よって、ほぼ全ての企業の選考で採用されているにも関わらず、苦手意識を持っている学生も多いです。
実際、筆者も慣れるまでは大変苦労しました...。
苦手な方が多い分、GDには数々の噂が飛び交っています。
就活を終えて改めて考えてみると、明らかに嘘だと分かるものもありますが、就活中は普段よりも緊張している状態にあるため、なかなか嘘だと見抜けないのです。
そこで今回は、GDにまつわる噂の中から、特に話題にのぼる2つに絞って答えていきます。
筆者も、みなさんと同じ学生という立場なので、あまり大きなことは言えません。
しかし、就職活動を終えてから、とある企業のGDの選考官を務めた経験があるので、未熟ながら少しでもみなさんのお役に立てるような情報を提供することが出来れば嬉しいです。
噂その1:議論開始前に、役割を"はっきり"と決めておく必要がある
正直、"はっきり"と決めておく必要はありません。
GDで分担しなければならないと言われている役割には、『司会(リーダー)』・『書記』・『タイムキーパー』などがあります。
もちろん、議論を引っ張ってくれる人物も、議論の過程を言語化してくれる人物も、時間の管理をしっかりと行ってくれる人物も必要です。
必要ではありますが、多くの就活本・就活コラムに書かれているような、「私がリーダーをします!」といった発言をわざわざしなくても、一番最初に誰かに話を振った人が成り行きで議論のまとめ役になっている場合もあります。
書記やタイムキーパーも、同じ班になった学生との相性によっては、驚くほどゆるゆると決まることがあるのです。
また、人の役割や話題を空気を読まずにつぶしてしまうのは言語道断ですが、他の学生があまり議論の流れに沿った発言・行動をとってくれない場合があります。
そんな時、決められた役割のままGDを行うのは危険ですよね。
誰かがいきなり、自分の担当ではない、司会・書記・タイムキーパーのいずれかを担当、もしくは兼任しなければなりません。
最初に任された役割だけに集中せず、議論を全体的に把握しながらGDを行うようにしてください。
ちなみに、「選考に有利な役割・不利な役割がある」という噂は嘘です。
どんな役割であっても、制限時間内に力を合わせて、適切な段階を踏みながら答えを導き出せば、必ず評価してくれるはずです。
噂その2:何だかんだ言ってもよく話す学生が通過する
「多く発言している方がグループの中でも目立つので、評価しやすい」といった意味では、事実です。
先にも述べたような、空気を乱すような発言・行動でなければ、出来るだけ積極的に発言した方が選考官の目に止まります。
特に、1次選考など、早い段階で行われるGDでは受ける学生の数がとても多いので、全ての学生の発言を平等に評価することなど不可能です。
自然と、目立っている学生から優先的に評価に入ります。
話す内容も重要ですが、積極性も評価の対象です。
筆者が選考官を務めさせて頂いた時は、発言に適度に身ぶり手ぶりを加えていた方は目立っているように感じました。
緊張して、上手く話せない方も多いと思います。
そんな方は、誰かが発言した内容にうなずきながら、議論に参加するチャンスをうかがってみてください。
黙っている時よりも、しっかりと話を聞いている印象を与えられますし、話を振ってもらえるかもしれません。
さいごに
いかがでしょうか。
「噂に答える」という名目ながら、当記事も立派な噂のうちの一つかもしれません。
就職活動に正解が無い、と言われているのは、企業によって採用基準が異なるからなのです。
「どの意見も、視点を変えれば正解にも不正解にも成り得る」ということを、覚えておいてください。
どの選考も、あまり大袈裟に考えずに臨んで頂ければ、と思います。
(ライター:まちゃ)