知っておいて損はない!タダで深い企業研究を行うことが出来る「CSR報告書」とは?
2012.11.27 2249Views
こんにちは、学生ライターのまちゃです。
自分とマッチングしそうな働き口を探すためには、各企業がどういう想いで、どういう活動をしているのかを知らなくてはなりません。
いわゆる、"企業研究"が不可欠です。
ひとくちに企業研究と言っても、就活本を読む、OB・OG訪問をするなど様々な方法がありますが、「これで十分」だという基準はありません。
特に、志望度が高い企業であれば、なおさら「もっと色んな情報を知りたい!」と思うはず。
そこで今回は、より深く企業研究するために使える、「CSR報告書を読む」という手段をお伝えします。
CSR報告書って何?
そもそもCSR(企業の社会的責任)とは、
「企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をすること」(Wikipedia)
を指します。
CSR報告書は、CSRの概念に基づいた、各企業の社会的な取り組みをまとめた報告書のことなんです。
どんなことが載ってるの?
CSR報告書には、大きく分けると
・トップメッセージ
・企業のCSRへの考え方
・コーポレートガバナンスの状況
・コンプライアンス、個人情報保護への取り組み
・顧客、株主、社員への責任について
・環境問題への取り組み姿勢
といったような情報が載っています。
企業の詳しい沿革や、表面的には分からない取り組み・活動が発見出来ることも。
選考は、進めば進むほど企業に対する熱意を確認されるので、確認しておいてもきっと損はないjはずです。
どこで読めるの?
CSR報告書は、企業の公式Webサイトからチェックする、もしくは紙媒体として発行しているCSR報告書を請求すれば読むことが可能です。
公式Webサイトからは、〈企業情報〉というページに飛べば、CSRに関するコンテンツに辿り着くことが多いです。
就活本を手元に置いておくにはお金がかかりますが、CSR報告書は基本的に無料なので、お得感がありますね。
紙媒体を請求したい場合は、以下のサイトをご利用ください。
●CSR図書館.net
●エコほっとライン
参考までに、『東洋経済』が発表した「CSR企業ランキング2012」で、
見事1位に輝いた『富士フィルムホールディングス』、
2位の『トヨタ自動車』のCSR情報公開ページを以下に記載しておきます。
●『富士フィルムホールディングス』CSR情報公開ページ
●『トヨタ自動車』CSR情報公開ページ
さいごに
いかがでしょうか。
もちろん、全ての企業がCSRの情報を発信しているわけではありませんし、発信していないからと言って、ステークホルダーに対して不適切な意思決定をしているわけではありません。
また、「選考でCSR・社会貢献に関する話題を出すと印象が悪くなる」という都市伝説もあるそうですが、筆者は「内容による」と考えています。
どんな分野に関する話題でも、失礼に当たる内容でなければ、何も問題は無いはずです。
先ほどの『富士フィルムホールディングス』の場合であれば、自社の技術・ビジネスを上手く活かしながら社会問題を解決している事例が掲載されています。
他の事例はどのようなものがあるのか、技術を活かして今後どのような問題を解決出来そうかを聞いてみるのも面白いかもしれません。
実際、筆者も面接でCSR報告書から得た情報について何度か人事の方に質問したことがあります。
その際も、特別不快に感じられている様子はありませんでした。
面接だからといって難しく考えずに、普段の会話と同じように、場の空気を読みながら話す内容を考えてみてください。
CSR自体は難しい分野なので、中途半端に「知っている」アピールをすると墓穴を掘ります。
「企業の活動をより詳しく調べるために使う」という意識を持って、読んでみてくださいね。
当記事が、少しでもみなさんの就職活動の役に立つことが出来れば、幸いです。
(ライター:まちゃ)