面接でよくある「なぜうちじゃなきゃダメなの?」という質問に答えるための思考3つのステップ

2012.3.26  40026Views

Twitterで就活生の皆さんの動向を確認すると、面接に関係するツイートが主流となりつつありますね。
そんな皆さんのつぶやきのなかで、「なぜうちじゃなきゃダメなの?」という質問に苦戦している方が多くいることが見て取れます。
すでに一次面接でこの質問にぶち当たり、答えに窮した人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はこの質問に対して有効な回答ができるようになる思考法を3つのステップに分けて考えていきましょう。

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1.質問の意図を理解しよう!


一所懸命に志望先にこだわる理由を言っているのに、「それって他社でもできるよね?」と返されてしまった経験が筆者にも何度かあります。
面接が始まって間もない時期でしたが、非常にショックでした。

さて、この質問に対して的確な答えをするためには、質問の意図を理解する必要があります。

この質問は「しっかりと業界・企業研究をしているかどうか」をチェックするものです。
志望動機を問うだけでは、「御社の○○という事業に興味を持った」という具合に狭い視野でも答えることができます。

一方、「なぜうちでなければダメなの?」という質問は、
「業界には似たようなビジネスをしている企業がいくつもあるけど、その中でなぜ弊社を志望するのか」を問うことができます。
そのため、皆さんは該当する業界や競合他社についても研究する必要があるのです。

<参考記事>
業界分析をスムーズにこなすための5つのポイント
業界・企業分析で陥りやすい3つのNGパターンとその解決策
ライバルと差がつく!企業分析・複数企業分析のポイント

2.ビジネスモデルに注目しよう!


今回は「なぜうちじゃなきゃダメなの?」という質問に答えるために注目すべき点についてご紹介します。

ズバリ、注目点は「ビジネスモデル」(事業の仕組み)の差異です。
業界のなかで対立軸を見つけられるといいですね。

農業における農薬使用を例にして考えてみましょう。
作物を作るうえで、農家の方は
・農薬を一切使わない
・農薬をできる限り使わない
・従来の農薬農法を維持
といった選択をしています。

同じお米の品種でも、農薬や手入れの頻度などによって味が変わってくるでしょう。

これと同じで、同じ業界で同じような製品やサービスを提供している企業であっても、小さな違いがあるはずです。

皆さんも志望している業界で企業ごとに特徴を把握し、対立軸を見つけるようにしてみましょう。

※代表的な対立軸
・法人向け/個人向け
・高額/低額
・国外/国内
・部品は自製/部品は外注
・高所得者向け/中低所得者向け
・チームで取り組む/個人で取り組む

3.答えはない!自分の考えを持とう!


さて、業界内での対立軸を理解することができたら、今度は自分の考えを持つようにしましょう。
先ほどの例であげた農業についても、個人によっては無農薬野菜を好む一方で、特段こだわりを持たずに通常の野菜を選択する方もいらっしゃいます。
どっちが正しいとか、どっちが優れていないといった正解を導きだすのは不可能です。

要は、皆さん自身が考えて「この業界にはAというやり方とBというやり方があります。そのなかで、私はAの方法を採っている御社が今度業績を伸ばすと考えた。」と言うことができればいいのです。

面接官もここまでしっかりと考えていけば満足して受け入れてくれます。

4.さいごに


筆者も「なぜうちじゃなきゃダメなの?」という質問には苦しみました。

初めて個人面接に呼ばれた際には、「あなたの説明は弊社の業界についてしっかり基礎を押さえられていますが、差別化できていない」と言われてしまいました。
それが悔しくて、志望業界や企業についてはかなり調べ込みました。
また、戦略の優劣を自分で付けていきました。

皆さんもまずは情報を噛み砕いて、業界や企業の状況を把握し、「なぜうちじゃなきゃダメなの?」という質問を攻略していきましょう!

それでは、また。

(ライター:KSG「就職活動支援サークル よこりく」)