[内定者インタビュー]たくさんの人と会い自分と向き合い、納得のいく就活をした総合コンサルファーム内定者の場合
2011.11. 9 2696Views
こんにちは、就活の栞編集部です。
今回は2012年卒の内定者インタビューをお届けします。
就活の栞でライターをやってくれている、kokisamiさん。
彼女は総合コンサルティングファームに内定したのですが、
それまでの道のりは、自分と向き合い、たくさんの人の話を聞き、実際の現場を見て、
最終的には自分で判断し納得のいく内定となりました。
そんな彼女は就活で何を考え、悩み、どう行動したのでしょうか。
1.就活の初期の活動
初期は、コンサル・広告企業のインターンシップの選考に少し応募してみたり、
少し外資系企業も受けてみたりしつつ、学内の企業説明会には毎週顔を出すようにしていました。
学内の企業説明会は、わざわざ大学まで出向いている時点でうちの大学から採りたいということだし、
こちらとしても遠くまで行く手間がかからないので少し興味を持っただけの企業の説明も気軽に聞くことができるので、おすすめです。
説明会の中でいいなと思えば、個別の説明会にも行ってみたり社員の方を紹介してもらったりしていました。
とにかく初期は、視野を狭めないようにということを意識していました。
2.就職活動中のターニングポイントは...?
◆インターンシップ
インターンシップは、それまでよく分かっていなかったコンサルティングの仕事のイメージが少し具体的になっただけでなく、仕事の厳しさを少しですが体験できる貴重な機会でした。
それと同時に会社の雰囲気や社員の方の様子なども知ることができ、このときに今の内定先への志望度が一気に高まりました。
インターンシップは業界や仕事そのものと合っているか、企業と合っているかを知ることができる良い機会だと思います。
◆OBOG訪問
OBOG訪問で企業自体についての質問に答えてもらうというよりは、
私自身について一緒に考えてくれた方が何名かいました。
「人生の大目標を決めよう。それがないと働き始めてからつらくなってしまうから」と言ってくれた方や、
「大学以降の考えや行動は他人から影響を受けたものが多いから、もっとその前からの本当の自分について考えてごらん。君はどんな人間なの?」
ということを投げかけてくれた方などがいましたが、その一つ一つに本当に救われました。
特に、選考が始まる1、2カ月前の、自分が何者なのか、どうしたいのか、どう考えていけばいいのか分からなかったときにとても有効でした。
3.就職活動で、工夫したこと
◆業界を絞らないで考える
常見さんの「仕事は〝何〟をやるかではなく〝誰〟と〝どう〟やるかが重要だ」という言葉が常に頭の中にあったので、業界というよりは会社そのものの組織としてのあり方やどのように働けるのかということを見ようと心がけていました。
◆就職活動一色の生活にしない
就職活動を理由にそれまでの他の活動をおろそかにするのは無責任だしもったいないと考えていたので、ゼミもバイトもサークル(講演会企画)も全てできる限り頑張りました。
結果的には、その方が面接でもやりきった経験として話せるし、気持ちの切り替えにもなるし良かったと思っています。
4.就職活動で、大変だったこと
◆スケジュール管理
就職活動以外の活動にも力を入れていた分、スケジュールの管理が大変になったしとにかく常に色々なことに追われていて、体力的にも精神的にもつらい時期がありました。
何もしない日というものをわざわざ作った方が良かったと思います。
あと忙しい中でも睡眠時間の確保は大切だと思います。
◆エントリーする企業をなかなか増やせなかった
働き方の面などから考えたときに、本当に受けようと思える企業がほとんどなく、年末の時点で行きたいと思える企業は3社くらいしかありませんでした。
かと言って絶対に受かる自信もなかったので、少しでも興味が持てたり、働き方として許容できる範囲の企業には積極的に説明会に出向いたりエントリーシートを書くようにして、3月までに15社くらいにはなったと思います。
5.就職活動をやってよかった!と思う点
◆自分自身についてよく考えることができたこと
就職活動中は、自分のこれまでのこと、今現在のこと、これからのことを本当に真剣に考えました。
自分と向き合うのはつらい作業でもありましたが、この作業をサボらなかったことで納得できる就職活動ができたと思うし、自分への理解が深まったり自分の生き方そのものについても考えることができたと思います。
◆素敵な出会いがたくさんあったこと
インターンや選考を通して多くの大切な友人ができたことが一番の収穫かも知れません。
就職活動中はお互いに志望動機や他にどんな企業を受けるかについて相談したり、選考が始まってからも報告し合うことで、とても励みになったし情報交換もできました。
内定先が違ってもいまだに交流がありますし、ある企業のインターンで一緒になった友人が別の友人ともつながっていたりして、本当に色んなつながりが生まれます。
また就活生同士だけではなく、魅力的な社員の方との出会いもありました。
OB訪問した社員の方がその後も相談に乗ってくれたりして感動したし、選考中に出会った社員の方とは、選考には落ちてしまったにも関わらず今でも飲みに行ったり色々と付き合いが続いています。
6.内定先を決めたポイントは...?
◆公共と民間両方に関われる会社であること
内定先はシンクタンク系総合コンサルティングファームであり、民間企業のプロジェクト以外に、他社に比べて公共系の案件も多いことが魅力でした。
公共と民間の間に立った仕事が出来る会社はそうそうないですし、公共と民間の両方を動かしていかなければ世の中は変えられないという考えだからです。
そして内定先は比較的に部署の異動がしやすそうに感じたことも決め手の一つでした。
民間の部署で働いていた人が公共の部署に移ったり、やりたいと手を挙げ続ければ興味のあるプロジェクトに入れてもらえたりするというのを聞いて、まさに自分の望む働き方であると感じました。
まず1年目で2つの部署を経験できるというのも魅力でした。
◆フランクで意見が言い合える風土
社員の方たちは年齢が違っていてもお互いをあだ名で呼んだり冗談を言い合っていて良いなあと思いましたし、インターン中も学生たちの議論に本気で付き合ってくれました。
一方的に意見を言われるだけでなく「で、どうなの?」とこちらの意見を求めてくれるということをとても嬉しく感じました。
もちろん厳しいし怖く感じることもありましたが、こういう中でなら常に新しい考えや意見に出会えて視野が広がるだろうと思いました。
そして何より、インターン中に特に面倒を見てくださった社員の方に、
「もっともっと素を出していいんだよ。うちはそれを受け入れる会社だから」と言ってもらえたことが、
理屈抜きに自分がこの企業に合っているかも知れないと思えた一番の理由です。
7.これから活動開始する就活生のみなさんへのメッセージ
就職活動は、何よりも「納得できるかどうか」だと思います。
内定先に対して納得できるかも大事ですし、自分がその内定先にたどり着くまでに納得がいくまで考えることができたかどうかや、考えに沿った行動ができたかどうかも大切です。
そのどこかに納得できない部分があると、絶対に何らかの形で悔いが残ってしまうと思います。
そして、就職活動をするにあたって色々な人の話を聞くことは大切ですし実際に色んなところから情報が入ってくると思いますが、最後に決めるのは自分自身だということを忘れないでください。
私自身、様々な会社の社員の方や友人の話を聞いてとても参考になりましたが、色んな声が聞こえてきて混乱してしまった時期もありました。
人の話を聞くことと、その上で自分一人でも考えてみることの両方が大切だと思います。
皆さんが、納得のいく就職活動をして「就活して良かった!」と思える形で終えることができるよう心から願っています。
さいごに
いかがでしたか。
kokisamiさんは最初からコンサル志望だったわけではなく、初期は業界を絞らず様々な情報を集め、
たくさんの人と会い、現場を見る中で自分と合う業界や企業を選んでいきました。
ナビに頼る就活とはちょっと違う進め方です。
人と会い話を聞き、情報を仕入れて自分と向き合っていくという地道な作業ではありますが、
「働くこと」はこれまでの自分の延長線上であることを考えると、実は一番近道な就活の方法かもしれません。
企業から選ばれるのではなく、対等な立場で選ぶことも大事ですよね。
是非、参考にしてみてくださいね!