「何がやりたいか分からない」「業界を絞れない」あなたにおくる、「どのように働きたいか」から始める企業選びの方法
2011.10.21 13426Views
こんにちは。学生ライターのkokisamiです。
就活でどんな企業を受けるか決める際に、まず業界を絞るところから始めるものだと考えている人も多いのでは。
私も初めの頃はそういうものだと思っていました。
しかし、常見さんのセミナーで「仕事は、"何を〟やるかよりも、〝誰と〟〝どのように〟やるかの方が重要だ」という言葉を聞いて、後者2つを重視した就活を心がけるようになりました。
自分の興味のある分野が分からないという方はもちろん、この業界を受けるんだと決めてしまっている方も、視野を広げるためにぜひ「どのように働きたいのか」という観点から企業を考えてみてください。
ここでは、具体的に私がどういう切り口から考えていたかを、3つご紹介したいと思います。
1.色んなことがやりたいか、一つのことをやりたいか
企業によって、部門別採用をしているところと、様々な部署に配属される可能性がある総合職として採用をしているところがあります。
また、部署の異動の仕方も、ある程度自分の希望が通る企業もあれば、主に上からの指令でしか異動できない企業もあります。
自分は一つのことがやりたいのか、それとも色々な仕事がやりたいのか?
スペシャリストを目指すのか、それともジェネラリストを目指すのか?
そういった点は絶対に考えておかないと後から後悔することになりかねません。
2.何年目でどんなことをやりたいか
このように書くと「そんなこと具体的には分からないよ」と思うかも知れませんし逆に決め過ぎているのもどうかと思いますが、若手のうちにどんな仕事をさせてもらえるのかということや、自分は何十年も同じ企業で働きたいのかなどということについて考えておくのは重要なことです。
例えば、最初は本当に事務的な作業ばかりで下積みの期間が長い企業もあれば、
OJTということで敢えて若手に色々なことに挑戦させる企業もあります。
クビになるリスクがある企業もあれば、ほとんどの社員が転職せず定年まで働き続けるという企業もあります。
もちろんその間をいくような企業もあります。
この辺りは、OBOG訪問などでよく聞いて、社員の方はどういう考えを持って働いているのかというところも知った上で考えてみると良いかも知れません。
3.どのような場所で働きたいか
どのような場所で働くことになる可能性があるのかということも、きちんと調べて納得した上で企業を選ぶことが大切です。
例えば、企業や職種によって、最初は必ず何年か地方に勤務することが決まっているところがあったり、
最初から基本的には本社で働けるというところがあったりします。
また、海外で働きたいかどうかという観点も重要です。
できるだけ国内だけで仕事がしたいのか、
海外出張はいいけど常駐はしたくないのか、それとも長期にわたり海外で働きたいのか、
そういった考えによっても合う企業や職種は変わってくるでしょう。
また、メーカーなどでは工場で何年か働くことになる企業もあります。
こちらも企業や職種によりますが、
自分が工場などの現場に興味があるか、
それともできるだけ本社を離れたくないか、
などといったことについても考えてみると良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか。
もちろん上に挙げた3つはほんの一例であり、もっと様々な観点から考えてみることができると思います。
いくら自分の興味がある業界の企業に入れたとしても、やりたいように仕事ができなかったら後から「こんなはずじゃなかった」と失望することになりかねません。
もちろん全てが理想通りの職場というのはなかなかないとは思いますが、自分は何を大切にしたいのか、ということは常に忘れずに企業選びをしてください。
ちなみに私は、今の内定先を選んだ理由と、今通っている大学を選らんだ理由がほとんど同じものでした。
後から振り返ってみて分かったことだったのですが。
このように、自分が何かの組織や環境を選択するときのこだわりというものは案外昔から変わっていなかったりするので、そういった部分を深堀ってみると自分の求める環境が見えてくるかも知れません。
(ライター:kokisami)