[就活体験談]投資銀行の就活で出会った、強烈な面接官3人

2011.9.20  4429Views

企業面接と一言で言っても、会社や面接官によってその中身は千差万別です。

中には思い出すと今でも不思議な面接もいくつかあるのですが、今となってはどれも良い思い出です。
今回は筆者が外資系投資銀行での就活を通して出会った、個性的な面接官を紹介します。

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1. 「なんでここにいんの?」


とある投資銀行の面接です。
こちらが先に着席して面接官を待つ形で、その面接官Aは部屋に入ってくるやいなや気だるそうにため息をつき、着席してから目も合わせず何かの書類を見ながら開口一番、

「お前、ここでなにしてんの?」

と無愛想に聞いてきました。
その後も一切目を合わせず、どんな返答をしても

「言ってる意味全く意味わかんね」
「さっきからお前何言ってんの?」

と繰り返すのみ30分。

実はこの面接官はその企業を受ける就活生の間では有名で、全ての学生に同様の面接をするという事を事前に聞いていたので特に動じることはありませんでしたが、なんともインパクトある面接官でした。


2. 超お色気系


部屋で待っていると、目を見張るほど短いスカートを穿いたアラサー終えた辺りの女性が入ってきました。
高そうなスーツを着て全身ブランド物で身を纏い、化粧も濃いめと、見た目だけで相当なインパクトでした。

そして極めつけの一言目が「あーらボウヤ、面接始めちゃおうかしら」。

これはハッタリでもなんでもありません。
質問内容自体は至って普通で、「自己紹介してちょうだい」に始まり、色気たっぷりの相づちを繰り返されながら、

「頑張ったことって?」
「なんでウチ入りたいの」

と続きました。
当時面接前に緊張していた自分にとって違和感たっぷりの緊張のほぐれ方を感じながら、忘れられない体験となりました。

後から別の社員の方から聞いた話では、業界でも有名なトップセールスだそうです。


3. 神々しいオーラ


投資銀行の面接官の中に稀にいるのが、まるでお金儲けに興味の無い(ように見える)、完全に何かの悟りを開いたかのような落ち着きと社会貢献への愛情を持った、神々しいオーラを放つ面接官です。

筆者も一度お目にかかることが出来ました。

とある役員面接で対面した、健康的に太った4-50代の方です。

この業界にしてこの年は珍しいな...どれだけ血と涙も無く働いてきたんだろうと思っていたのですが、ただ落ち着いた笑顔で優しく「君は今までどんな素敵な人生を送ってきたんだい?」と聞いてきました。

どっしりと構えて何を答えても笑顔で頷いてくれる姿に安心感さえ覚えたのを記憶しています。

特に印象に残ったのは「君が生まれて存在している意義ってなんだと思う?」という意味深な質問で、本人の解説では、

「お金に関わる仕事をしていると、いずれ自分がどう社会の役に立てているのかを自問自答するようになる」

とのことでした。

そんな葛藤もあるんだろうなあと思いつつ、がっしり握手をして面接を終えました。


さいごに


今回は筆者の個人的な体験談となりましたが、このように就活における面接官は個性的な方もいて、そんな人たちとの一時のコミュニケーションから学べること・感じることはとても多く、そしてそれを経験し楽しめるのも就活の醍醐味だったりします。

想定問答集をつくっていても対応しきれないような個性的な面接官の登場をポジティブに捉えることができれば、就活は一層楽しくなるのではないでしょうか。

(ライター:SHUN)