面接でよくある「何か質問はありますか?」を制する4つのポイント
2011.8.17 6922Views
説明会や面接では「質問」の時間がありますが、皆さんはどのような質問をしていますか?
「何を聞いていいか分からないから黙っている」では折角の機会がもったいないですし、逆に「空気の読めない」質問をしてしまう方もいらっしゃいます。
そこで今回は「質問」の時間を効果的に活用するための4つのポイントを紹介していきます!
1.何でも聞いて良いわけではない!?
説明会や面接で「何でも質問してください」と人事の方はおっしゃってくださいます。
ですが、控えた方がいい質問もいくつかありますので、具体例をご紹介します。
<NG質問集>
■「御社の売上高はいくらですか?」
企業の売上高などの「調べればすぐに分かること」を質問すると、あなたの印象が悪くなるうえ、他のことを聞きたい就活生の邪魔になってしまいます。
企業の説明会や面接に行く前に、必ずホームページや入社案内は確認しておくのが望ましいです。
■福利厚生について
福利厚生が気になるのは自然なことですが、詳しく聞き過ぎることはオススメしません。
福利厚生が抜群に優れている場合を除いて、「並み程度」という答えが返ってくるのが普通です。
また、「福利厚生を目当てにしている受け身の学生なのかな...」とネガティブな印象をもたれることも。
企業の本業は事業の発展ですから、説明会や面接での質問では控えるのが望ましいでしょう。
■企業の将来性に関する質問
これも非常に気になりますが、人事担当者の方は将来性について「今後伸びるだろう」と言わざるを得ません。
たとえ事業環境が悪い状況にあっても、優秀な人材を確保しなければならないことを考えれば、「将来性はある」と答えるのは当然です。
企業の将来性についてはご自身で判断しなければなりません。
もし、気になるのでしたら、自分で判断する材料として、「今後に関する戦略」などを聞いてみましょう。
■「仕事にやりがいはありますか?」
1回説明会に参加すると、ほぼ100%この質問をする就活生がいます。
ですが社員の方から返ってくるのは「仕事はすべて大変。その分やりがいもある」という短い返答です。
社員の方も一所懸命に話を膨らませようと一所懸命に返答しますが、そもそも「YESかNOか」と言われているので話が膨らむはずもありません。
やりがいを感じるポイントは人それぞれですし、仕事をしていれば、程度の差はあれど、やりがいは感じるものです。
もし聞くとしたら、「やりがいを感じるのはどんなときか」などと、その人自身にスポットをあてて聞いてみると、仕事のイメージがわくかもしれません。
2.1社ごとに質問リストを作成しよう!
さて、前項で挙げたNG質問を回避し、かつ効果的な質問をするためにはどうすればいいのでしょうか?
お勧めするのは、説明会や面接に参加する前に「質問集」を作る方法です!
この質問集ではタブーはありません。
ご自身が疑問に思われたことは何でも(上のNG質問例でもOK)書き込んでみましょう。
そして一通りの質問を書き込んだら、企業のホームページや入社案内など入手可能な資料で質問の答えを探していきます。
この作業の課程で新しい疑問が浮かんだら、再び質問集に書き込みます。
最終的にリストに残った質問は非常に洗練されたものになります。
この一連の作業をすることによって、説明会では自信を持って質問をすることができます。
3.聞きにくいことはOB・OG訪問で解決!
NG質問例に該当する質問がリストに残っていた時には、説明会や面接ではなくOB・OG訪問で解決しましょう。
OB・OG訪問では、同じ大学出身の社員さんに説明会などでは聞くことの難しい内容を踏み込んで質問することができます。
私自身は就活の初期にOB訪問を数回行い、説明会では質問することのできなかった福利厚生や会社の雰囲気、業界の裏話などをそれとなく伺うことができました。
説明会に行くよりもOB・OG訪問はハードルが高く緊張しましたが、その分得る物も多かったです。
ただし、OBOG訪問の際には、人事が誰と誰が会うということも把握しています。
そこで福利厚生のことばかりを聞きすぎたり、会社のネガティブなところばかり聞き出そうとすると、OBOGにマイナスな印象をもたれてしまい、人事に伝わる...ということもありえます。
そのOBOGにしか聞けないこと、仕事のことや会社のことなどを網羅的に聞くようにしてみてください。
OBOG訪問は選考ではないですが、社会人から見られているという意識は持って臨みましょう。
4.面接では必ず質問しよう!
面接の最後には質問の時間が設けられますが、これはただの質問時間ではありません!
面接における質問は、「この就活生はうちに興味があるのか?」と面接官が最も注目する時間に他なりません。
質問リストの作成で浮かび上がった質問で企業理解を深めるとともに、印象UPを狙うチャンスです。
逆に、質問が意味不明だったり、一切質問をしなかったりすると、面接の合否に関わってきます。
実際に、面接でのやり取りが非常にうまくいっていたにもかかわらず、質問をしなかったために「お祈り」をいただいた経験が私にはあります。
私を反面教師にして、皆さんは必ず面接では質問をするようにしましょう!
さいごに
いかがでしたか?
大勢の前で質問をしたり、業界に詳しい面接官に業界に関する質問をしたりすることは非常に勇気のいることです。
ですが、周到な準備をすれば誰でも質問マスターになることができます。
頑張っていきましょう!
それでは、また。
(ライター:KSG「就職活動支援サークル よこりく」代表)