自分のやりたいことを考えるためのヒント
2012.9.18 7082Views
こんにちは、学生ライターのまちゃです。
「自分のやりたいことが見つからない」
就職活動の過程で、多くの方が直面する悩みです。
面接やESでも、志望動機や志望職種、数年後の目標に関する質問など、"自分のやりたいこと"を軸にしないと、上手く答えられない質問"が多く出されると予想されます。
◆参考記事:就職活動でよく聞く、自分の軸とは...?
選考を通じて自分の考えを何度も言語化することにより、少しずつ考えが具体的になっていく方もいます。
しかし、なかなかやりたいことが見つからないと悩む方もいます。
やりたいことは明確である必要はありませんが、ある程度の方向性は考えておいたほうがよいです。
そこで今回は、「自分のやりたいこと」を考える際に役立ちそうな、『ブレーンステアリング』という方法を紹介致します。
ブレーンステアリングって何だろう?
『ブレーンステアリング』とは、有名外資系コンサルティング会社の国際戦略実践部門を主導した著者が開発した、体系的な発想法です。
●参考書籍:『ブレーンステアリング 10億ドルのアイデアを生み出す新発想法 』(ケビン・P・コイン、ショーン・T・コイン 著/阪急コミュニケーションズ)
本書では、「正しい質問」を用い「正しいプロセス」を踏むことで、思考をより生産的な方向に誘導(ステアリング)する手法と定義されています。
言い換えるならば、「何かアイデアを生み出したい時、意識的に質問を設定して、自らつくった枠の中で考えてみる」ことです。
人間の創造性には、たくさんの逆説があると言われています。
そのなかのひとつに、「制限があるほど創造性が高まる」というものがあるそうです。
確かに、「何でもいいから新しいビジネスを考えて欲しい」と頼まれるよりも、
「大学1~2回生の女の子が喜んでくれそうなビジネスを考えて欲しい」
「就職活動で不便だと感じた部分を解消するようなビジネスを考えて欲しい」
といったように頼まれた方が、アイデアが出しやすくなるような気がします。
「自分のやりたいことって何だろう?」とただ漠然と考えるよりも、質問を設定して、意識的に制約をつくってみることをオススメします。
やりたいことを考えるためのヒント
では、やりたいことを考えるために、自分に対してどんな質問を設定すればよいのでしょうか。
以下に、参考にしてほしい質問例をあげてみます。
人事担当の方や、OB・OG訪問でお世話になった社会人の方と話した内容をもとに設定してみました。
制約をつくる時のヒントにしてみてください。
●今まで生きてきた中で、一番嬉しかったことってなんだろう?
どこで、誰と、どんな経験をした時が嬉しかったのか、思い返してみてください。
褒められた時のことでも構いません。
●興味があるものに、何か共通の要素はないだろうか?
興味があるものに共通する要素を見つけてみましょう。
なぜこれに興味があるのか、
興味を持ったきっかけは何なのか、
興味のあるものと関わることによってどうなりたいのか、
といったことを考えてみましょう。
●憧れの有名人の、どんなところに惹かれているんだろう?
惹かれている部分の中に、自分が求めている能力・経験が含まれているかもしれません。
●バイトなど、学外での活動を通じて、"やりたくない"と思ったのはどんなこと?
やりたくないことを考えてみることによって、やりたいことが見えてくる可能性もあります。
参考までに:筆者が考えた「やりたいこと」
筆者も、やりたいことを考えるために自分への質問を設定して考えました。
その結果、バンド活動やイベント企画、サイトの運営などを通して、
●「チームで何か一つのことを達成すること」
●「自分の考えたことを形にして人に伝えること」
●「人に笑ってもらうこと」
にやりがいを感じ、自分はこういうことをやっていきたいのだと分かりました。
夢や数年後のビジョンは、日本を代表する広告プランナー、コンテンツメーカーになりたいと言っていました。
生意気な夢と捉えられたかもしれませんが...。
志望職種は、これらの軸と夢とを照らし合わせて決めました。
さいごに
いかがでしょうか。
「自分のやりたいことがはっきりしている」と胸を張って言える人は、多くありません。
友人や先輩の方にアドバイスを頂きながら、自分のペースで突き詰めていきましょう。
ブレーンステアリングの詳細が気になる方は、参考書籍も是非、読んでみてくださいね。
(ライター:まちゃ)