業界・企業分析で陥りやすい3つのNGパターンとその解決策

2011.11.22  7908Views

こんにちは、ライターのKSGです。

就活には、自己分析、Webテスト、説明会、OBOG訪問など様々なものがあります。

なかでも業界・企業分析は非常に重要です。

エントリーシートや面接では、自分自身をアピールするとともに、業界や企業の理解度も披露しなければなりません。

本日は、業界・企業分析で陥りやすいNGパターン3つとその解決策をご紹介します!

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パターン1.業界セミナーや説明会を鵜呑みにしてしまう...



業界セミナーや説明会で得た情報を鵜呑みにしてしまう人が非常に多いですが、それは危険です。

企業側からすれば、セミナーや説明会は学生に対する貴重なアピールの場ですから、
そこでの説明は脚色されたものである可能性も十分にあります。


*筆者の実体験より*

ある業界でNo.2の地位にある企業の説明会で、
「弊社は△△製品を日本で初めて売り出しました」と誇らしげに説明を受けました。

しかし、後日、同じ業界のNo.3企業の面接に行った際、
「あのNo,2企業が言ってることは正しくないよ。実は、弊社が△△のパイオニアなんだよ。」と人事の方が修正してくださいました。

その人事の方はとても温厚な方だったので事なきを得ましたが、非常に失礼なことをしてしまいました。


<パターン1の解決策>

筆者のような誤解を防ぐためには、「裏付け」(確認)を取るようにしましょう。

以下の書籍やホームページが有効ですね。

■各社のパンフレット、採用ホームページ

セミナーや説明会での説明を振り返ることができます。

また、社員のエピソードなども詳しく載っているので、会社の雰囲気や仕事内容を知るための参考になります。

■各業界を特集した書籍、雑誌、新聞

業界のことについて特集されている記事には、必ず主要な企業の動向も書いてあります。

記者や専門家などの判断が書いてあるので、裏付けを取るために心強い資料です。

■有価証券報告書

有価証券報告書には、企業の複数年分の経営実績が載っています。

報告する書式が定められていますので、企業の良い面、悪い面が両方見ることができます。

EDINETで検索をできるので、確認してみましょう。
また、上場企業約4000社の決算書やニュース、大株主などの情報 をワンクリックで分析できる企業価値検索サービス「Ullet(ユーレット)」もオススメです。

■業界団体のホームページや刊行物

各業界には、「業界団体」が存在します。
(例)鉄鋼業界:一般社団法人 日本鉄鋼連盟    商社業界:社団法人 日本貿易会

業界団体は業界について様々な情報を開示しているので、何か参考になる資料が見つかるかもしれません。
特に、業界の統計データなどはここで得られることが多いですね。


パターン2.視野が狭く、1社に集中しがち...



続いて、ついつい1社に分析が集中してしまうパターンです。

いくら面接を受ける企業のことに詳しくても、
業界やライバル企業についての理解が欠けていれば面接に合格することはできません。


*筆者の実体験より*

ある業界の某企業の面接で、志望動機を一通り話し終えた時のことです。

面接官から「弊社の業界における立ち位置についてどう思いますか?」と聞かれ、
筆者はフリーズしてしまいました。

もちろん受験する企業のことは勉強していきましたが、
「業界の中での企業の立ち位置」までは理解できていませんでした...。

もちろん、面接も不合格でした。
視野が狭かったですね。


<パターン2の解決策>

選考を受ける企業+1社で分析をするようにしましょう。
※分析には、パターン1で紹介したソースを用いてください。

以下に例を出しますので、マネして分析してみてください。
A社とB社は喫茶店を経営しており、ライバル関係にあるとします。

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A社の企業分析しかしてない人は、「ケーキの種類が豊富」くらいしか言うことがありません。

しかし、A社とB社を比較すると、

・A社はB社に比べてコーヒーの種類が少ない。
・A社はB社に比べて、紅茶好きの人も呼び込める。
・ケーキの種類数は同じ。

など様々な視点から比較をすることができますよね。

パソコンやデジカメなど高額なものを買う時には、多くの方が家電量販店を何店舗も訪問して様々な比較をします。

それと同じで、業界・企業分析も「比較」が大事なことを忘れないようにしましょう。


パターン3. 比較すると優れている方が分からない...




さて、業界・企業分析をしっかりこなしていくと、
「比較対象のどちらが優れているのか?」分からなくなってしまうことがあります。

「A社もいいし、B社もいいし...」
様々な比較を行い、五分五分の場合もありますよね。


<パターン3の解決策>

※分析には、パターン1で紹介したソースを用いてください。

今まで皆さんが比較してきた項目に点数をつけて整理してみましょう。
それぞれの項目ごとに、5点満点で点数をつけていきます。

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C社の方が優れている点もあれば、D社の方が優れている点もありますね。

しかし、それぞれの点数を合計してみると、C社の方が高得点になりました。

これもあくまで1つの方法ですが、判断に迷ったらオススメの方法です!


さいごに



いかがでしたか?

業界・企業分析には、NGパターンが多くあることに驚かれた方もいらっしゃるかと思います。

皆さんも筆者のようにNGパターンにハマってしまう場合もあるかもしれませんが、
その時は落ち着いて改善するようにしてくださいね!

就活本格化も間近です。
気を引き締めていきましょう!

それでは、また。

(ライター:KSG「就職活動支援サークル よこりく 」)